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私は言葉も通じず、一人ぼっちの生活に辛くて毎日泣いていた。

でも、お兄ちゃんがくれたピックだけが私のことを支えてくれた。


A「お兄ちゃん…! 会いたいよ…」


私はピックを無くさないようネックレスにすることにした。



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一十木音也side

俺はAちゃんが旅立ってしまってからというのも何にもやる気が起きなかった。


クラス1「おい!音也!次移動教室だぞ!」


音也「わー! ごめん!」


クラス1「最近ぼーっとしてること多いな。大丈夫か?」


音也「…大切な人が遠くに行っちゃったんだ…」


クラス1「そんなことが…」


音也「でも、Aちゃんは新しい場所で頑張ってるんだ! 俺も負けないように頑張らないと!」


君は一緒にいなくても俺の元気の源なんだよ。ほんとにすごいや!


俺は最後の日に一緒に撮った写真をロック画面にしていた。


音也「はやく会いたいな…////」


俺はもらったピックを学生証に挟み、肌身離さず毎日持ち歩いていた。



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〜3年後〜


高校1年生になり、やっと日本に帰ってきました!!
海外での生活は辛いこともあったけど、楽しいこと、沢山の人と仲良くなれて貴重な体験もできました!


A「これも全部お兄ちゃんが傍にいてくれたからだよ…」


そういって私はもらったピックを握りしめた。


日本に帰ったら絶対にしたかったことそれは“お兄ちゃんに会うこと”


姉「ふふっ今日は“お兄ちゃん”を探しに行くんだっけ?」


A「そうなの!でもね…」


姉「どうしたの?」


A「私たち連絡先知らないの…」


姉「えー−−! でもまだ幼かったし、携帯も持ってなかったもんね…」


A「でも、あの公園の近くに毎日行こうと思うの! いつか会えるかもしれないから!」


でも、何日経っても会えることはなかった。


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一十木音也side


俺は早乙女学園に入学してからもときどき施設に足を運んでいる。


ガラガラー


子供1「音にぃー!聞いて聞いて!!」


音也「わかったわかった笑 どうしたのー?」


子供1「私ね、学校で描いた絵が市の展覧会で展示されるのに選ばれたんだー!」


音也「すごいね!!」


子供1「音にぃにも見て欲しいの!」


音也「もちろん!このあと見てくるよ!」

5 ※一十木音也side→←3 ※一十木音也side



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作者名:きのこ | 作成日時:2022年10月1日 0時

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