２ ※一十木音也side ページ2
次の日俺は昨日と同じくらいの時間に公園に向かった。
音也「あの子来てくれるかな…」
俺は木の枝で絵を描きながら待っていた。
A「はぁはぁ、ごめんね！遅くなっちゃった！」
音也「やっと来たー！」
A「昨日あの後一人で泣かなかった？」
音也「うん！昨日一緒にいてくれたから…/// もう少しで乗り越えられそうなんだ」
A「よかった…(ホッ)」
俺は気付いた。俺のために心配してくれる人や、居場所がずっと欲しかったんだ。
音也「本当にありがとう…」
A「私は何もしてないよ」
それでも俺は君に救われたんだ。だからこそ君のことを大切にしたい。
君のことを見た時名札が目に入った。
音也「Aちゃんって言うの？」
A「そうだよ！君はー？」
音也「俺は音也だよ。一十木音也！」
A「音也くん…？ 音楽が得意そうな名前だね！」
音也「俺ギター弾けるんだ！今度聞いてよ！」
A「ギター聞きたい！」
音也「今度持ってくるね！ちなみにAちゃんは今何歳なの？」
A「私は8歳！君は？」
音也「俺は9歳だよ！」
A「そしたらお兄ちゃんだね！」
(後々同い年であることが分かるが今は早生まれの主人公の方が歳が下であるためお兄ちゃんと呼び始める。このことをきっかけに、ずっとお兄ちゃんと呼び続ける)
音也「お兄ちゃんか…///」
こうして俺は学校が始まってからもAちゃんとの交流は続いた。
時には一緒にギターを弾いて、一緒に歌ったりして遊んだ。
A「本当にお兄ちゃんギター上手だね！ ずっと聴いてたいくらい！！」
音也「Aちゃんのためにだったらいつでも弾くよ！///」
A「ほんとー！？嬉しい〜！」
音也「////」
そして、俺は君に“恋”をしていた。
音也「Aちゃんは、その、、好きな人とかいるの…？///」
A「好きな人…？うーん、しいて言うならお兄ちゃんかな！笑」
音也「？！///俺はっ、Aちゃんが好きだよっ！///(ぎゅー！)」
A「えへへっ嬉しいな〜！ 私もだよー！」
絶対に意味わかってないやつだよー、、(泣)
音也「いつか俺がすごいアイドルになったら、そのときは俺のお嫁さんになって！！////」
A「お嫁さんか〜私お兄ちゃんのお嫁さんになる！！(ニコッ)」
音也「ほ、ほんと？！////(ぱああ！) 約束！約束だよっ！！」
しかし、幸せな日々は続かなかった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 29人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：きのこ | 作成日時：2022年10月1日 0時
