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両想いの確率 ページ8

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例えば、私が君を好きだとして

君が私を好きな確率は………?









『なにしてんの』
「計算」
『…俺の話、聞いてた?』









私の横に立ち止まった先生は完全に呆れ顔で私の顔を覗き込む

聞いてはいました。









「…計算のほうが気になったから…」
『俺が問題集解けって言ったことより?』
「断然」
『はぁ…困った』









困らせてしまったのか。
小笠原先生は1つため息をつく。









『…なんの計算か知らないけど。解けたの?』
「それが…全く全然」
『全く全然って何…やっぱり国語やろう?』
「…でも解ける気もしなくも無いんです」









小笠原先生は今度は完全に諦めたのか私の目の前の席に座る









『俺、Aさんに国語の補習をしに来たんだけど』








例えば下の名前で生徒を呼ぶ確率









『国語より数学のほうが面白い?』









他人に興味を示す確率









『俺、数学得意じゃ無いけどそれ解き終えたら問題解いてくれるなら教えるよ。なに?』









私に、興味を示す確率









「…確率」
『確率かぁ…俺、苦手だったんだよな…で、どんな問題?』
「………わ、私が好きだとして」
『好き?』
「……先生が、私を好きな確率」









まずった。


何を私はシレッと先生に告白なんかしちゃってるの。









目の前に座る先生は黙ってこちらをみる。









『…好きだとして、って。それは好きじゃ無いの?』









なんていうか、意地悪だ。









「……訂正。好き、で…先生も私を好きな確率」









先生はにっこり笑うとそっと顔を近づけてくる









『そうだな。その問題は簡単すぎだね。』









『100パーセント。だね。』









.両想いの確率

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○○(プロフ) - あっちゃんさん» ありがとうございます。頑張らせていただきます! (2018年7月28日 22時) (レス) id: bc97300b24 (このIDを非表示/違反報告)
あっちゃん(プロフ) - 作者さんの小説大好きです!これからも応援してます! (2018年7月28日 20時) (レス) id: a151bbb754 (このIDを非表示/違反報告)
○○(プロフ) - ネオンガールさん» ありがとうございます!嬉しいです。頑張らせて頂きます! (2018年3月20日 9時) (レス) id: bc97300b24 (このIDを非表示/違反報告)
ネオンガール(プロフ) - たくちゃんのプロポーズのお話泣きそうになりました…。更新待ってます!頑張ってください:-) (2018年3月19日 22時) (レス) id: d6341b5934 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:.C | 作成日時:2017年12月23日 22時

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