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苦手 ページ26

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『おっはよ〜』








私は彼が苦手、というよりは








『Aちゃんおはよう』
「…うん」
『ふふっ!』









男子が苦手だ。









昔から男子と話すのが得意じゃない。なんだか変に力んでしまって上手く話せなくなる。
てか、怖い。心拍数が上がる。









そしてそんな私にいつも構うのが









「おーい。小笠原、今日のお昼休み委員会入ったから」
『え〜まじかよ!』
「委員長宜しくな」









委員長の小笠原くん。









『Aちゃん』









このクラスになって2週間経つか経たないかって頃に初めて声をかけられたのがそれ。









『Aちゃん〜〜』
「えっ、あっ……」
『今日、委員会あるんだよねぇ』






そしてこのクラスになって1ヶ月、今小笠原くんは隣の席。









「…そう、なんだ」
『ね、一緒に早弁しない?』









思わずぎょっと隣をみる。そんなお誘い人生で初めてです。









「…どこでやるの、そんなこと」
『授業中でしょ』
「怒られるよ」
『えーじゃあ抜けて』









チラッと隣をみれば嬉しそうに笑ってる。









「……1人でやって」
『えー』









小笠原くんが私に構うのは彼の気さくな人柄によるもので、









『…Aちゃんとじゃないと意味無いんだけど』
「…」









それ以外に理由なんてあるはずが無『あ、ゴミがついてる』







「?!」
『…っふ!顔赤いよ?』









残りの距離、1cm。ってぐらいに顔を寄せてくる。









「ぉ…がさわらくん…」
『んー?なぁに?』
「ちか…」
『ねぇ』









ジワジワと逃げる私とジワジワと私を追いかける小笠原くん









『誰にでもそんな顔するの?』
「…え?」
『…俺だけがAちゃんの色んな表情知れる特権が欲しいなぁ』









そうやって、私をからかう小笠原くんはいつも私に構ってくる。








『Aちゃん!おはよ』
「おは、よ」









心拍数が上がるのだって、顔が熱くなるのだって。









男子が苦手ってだけ。









.苦手

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○○(プロフ) - あっちゃんさん» ありがとうございます。頑張らせていただきます! (2018年7月28日 22時) (レス) id: bc97300b24 (このIDを非表示/違反報告)
あっちゃん(プロフ) - 作者さんの小説大好きです!これからも応援してます! (2018年7月28日 20時) (レス) id: a151bbb754 (このIDを非表示/違反報告)
○○(プロフ) - ネオンガールさん» ありがとうございます!嬉しいです。頑張らせて頂きます! (2018年3月20日 9時) (レス) id: bc97300b24 (このIDを非表示/違反報告)
ネオンガール(プロフ) - たくちゃんのプロポーズのお話泣きそうになりました…。更新待ってます!頑張ってください:-) (2018年3月19日 22時) (レス) id: d6341b5934 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:.C | 作成日時:2017年12月23日 22時

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