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「たくや、」
リビングのドアを開けて立つ彼は完全に寝起きでちょっとボサボサの髪に眠そうな目、さらに低い声にドキッとする。
拓弥はそのまま私に近づくと私の体を起こしてぎゅっと優しく、それでも強く。抱きしめる。
「…拓弥?」
『よしよし』
それだけ言うと何も言わずにずっと優しく頭を撫でてくれる。また、目頭が熱くなってくる。
「っぅ…」
『A明日休みだよな』
拓弥の胸の中で頷く。
『よし、じゃあ俺が美味しいご飯を作る』
拓弥の堂々とした声に思わず口角が上がる。拓弥は少し体を離すと私の頬をむにっとひっぱる
「なっ、いひゃい!」
『お前、最近笑ってねぇからシワが出来てんぞ』
「?!」
『嘘だよー』
「ちょっと!」
拓弥は私の頬から手を離すとケラケラと笑い始める。
『Aはほんと、世界で1番の頑張り屋さんだな』
いつもはこんなこと言わないクセに。
「…なにそれ」
『大好きってこと』
甘々な彼は私を優しく抱きしめる。
「…あまい」
『たまにはいいだろ?』
ふわっと香る彼の香りは世界で1番優しくて甘い。
.甘い君
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○○(プロフ) - あっちゃんさん» ありがとうございます。頑張らせていただきます! (2018年7月28日 22時) (レス) id: bc97300b24 (このIDを非表示/違反報告)
あっちゃん(プロフ) - 作者さんの小説大好きです!これからも応援してます! (2018年7月28日 20時) (レス) id: a151bbb754 (このIDを非表示/違反報告)
○○(プロフ) - ネオンガールさん» ありがとうございます!嬉しいです。頑張らせて頂きます! (2018年3月20日 9時) (レス) id: bc97300b24 (このIDを非表示/違反報告)
ネオンガール(プロフ) - たくちゃんのプロポーズのお話泣きそうになりました…。更新待ってます!頑張ってください:-) (2018年3月19日 22時) (レス) id: d6341b5934 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:.C | 作成日時:2017年12月23日 22時