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「…でも、」



大毅「でもやないやろ…そういう行動が期待させてるって何で気づかへんねん、」



「え、、」



大毅「今やと照史と喧嘩してるからって思ってまうねんもん…」






おでこはくっつけたまま、重岡は私の頰を撫でる。






大毅「ワンチャン、とか狙ってもうてるから…はよ突き飛ばしてや、」



「そんなん、、できひん、」



大毅「できる。いつもしてきてたやんか。」



「でも、、」



大毅「…あー!もう!」



「きゃっ、」






イライラした様子で頭をかくと私をベッドに押し倒した。



強い衝動に思わずつぶった目を開けると想像以上に近くにあった重岡の顔にびっくりする。






大毅「…はよ逃げろや。」






いつもよりワントーンくらい低く出されてる声が怖くて。



震える私を見て、私の頭の横に付いている重岡の手がシーツを強くつかんだ。



初めて、重岡に対して“怖い”って言う感情を感じた。



いつもすごく優しい目で見守ってくれてた。



すごく優しくて柔らかい言葉遣いで。



心地のいい声のトーンに見てるこっちが笑顔になれるようなニコニコ笑顔。



宝物を扱うかのように触れてくれて包み込むように抱きしめてくれた。



それが…






大毅「…はよ突き飛ばせや…やないと襲うぞ!!」






こんな風に声を荒げられたことなんてないし、ベッドに投げ出されたこともない。



こんな鋭い目つきで睨まれたことも、乱暴な言葉を投げかけられたことも…



いつもの…私が知ってる重岡と全然違くて、、怖くて。







大毅「って…」






勢いよく近づいてくる重岡の頰を思い切りしばいた。



両手で右頬を抑える重岡の肩を突き飛ばして私は急いでドアの方へと向かう。






「…慰めてくれてありがとう。…おやすみ。」






それだけ残して…私は部屋を出た。



重岡の顔なんて…見れるわけがなかった。

作者より→←46


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設定タグ:重岡大毅 , 桐山照史 , 中間淳太   
作品ジャンル:ラブコメ
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れもんてぃー(プロフ) - Aさん» ありがたいお言葉...Aさんのように楽しみにしてくださる方がいたら私自身も執筆の意欲が湧きます!ありがとうございます!これからも応援よろしくお願いします! (2019年10月19日 1時) (レス) id: 95a666bd2e (このIDを非表示/違反報告)
A - れもんてぃーさん、、、めっっっちゃ面白いです!!!本当に止まらなくて!大変かもしれませんがとってもとっても続きが見たいです!楽しみに待ってますので、更新頑張ってください!! (2019年10月15日 22時) (レス) id: fe81496d1f (このIDを非表示/違反報告)
れもんてぃー(プロフ) - イエーイさん» ほんとですか?めちゃめちゃ嬉しいです、ありがとうございます(;;)頑張るので応援よろしくお願いします! (2019年8月19日 21時) (レス) id: 95a666bd2e (このIDを非表示/違反報告)
イエーイ - ちょー良かったです!今まで読んだ中で、一番ドキドキしました♪更新これからも頑張ってください! (2019年8月19日 17時) (レス) id: c1b6ca1cde (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:れもんてぃー | 作成日時:2019年8月4日 21時

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