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大毅「…ん、冷やして?」



「…ありがと。」



大毅「…落ち着いた?」



「…うん。ありがとう。」






水で濡らしたタオルを手渡してくれる。



泣いてる、って気づいた神ちゃんは気を使ってくれたのか、部屋から出て2人っきりにしてくれた。



…別にそういう気遣いいらないのに、なんて。



やっと涙が止まった私を覗き込んで頭を撫でると…私の前にしゃがみ込んで両手を握る重岡。



…なんでそんなに優しい顔で私のこと見るの?



なん、なの…ほんと。



唇を噛み締める私の頰を撫でて…また微笑んだ。






大毅「唇、血ぃ出てまうで?」






そう言って私の唇をなぞって…抱きしめた。



優しくしないで、やめて…なんて言葉は…






「っ、」






嗚咽に変わって…涙になってこぼれ落ちた。






大毅「もぉー、なんで泣くねんー(笑)」






泣き出した私の頭を撫で、ポロポロ溢れる涙を拭って…拭って拭って。



それでも止まらない涙を止めるために自分の肩に私の顔を押し付ける。



押し付けたまま後頭部をリズムよく撫でてくれる重岡の手に余計涙がこぼれ落ちる。






大毅「…何があったかは詳しく聞かへんけどさ、」






大毅「…俺やったら…泣かせへんで。」






抱きしめる力を緩めて私の目元を拭うと…なんであんたがそんな顔してんの?



泣きそうな顔をして…目を潤ませて微笑んだ。






大毅「…そんな顔、絶対にさせへんのに…」



大毅「…ずっと笑かし続けるのに。」



大毅「…なぁ、俺じゃ…あかんの?」






その言葉に…なんとも言えなくなった。



そんな顔、なんて…。



今、私はどんな顔してる?



自分がどんな顔してるか、なんてわかんないけど…



…多分、重岡も…



震える手で私は重岡の…濡れてる頰に手を伸ばした。



ピクッと肩を震わせた重岡に…心がズキンっと痛んだ。






「重岡も…同じような顔しとる」

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設定タグ:重岡大毅 , 桐山照史 , 中間淳太   
作品ジャンル:ラブコメ
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れもんてぃー(プロフ) - Aさん» ありがたいお言葉...Aさんのように楽しみにしてくださる方がいたら私自身も執筆の意欲が湧きます!ありがとうございます!これからも応援よろしくお願いします! (2019年10月19日 1時) (レス) id: 95a666bd2e (このIDを非表示/違反報告)
A - れもんてぃーさん、、、めっっっちゃ面白いです!!!本当に止まらなくて!大変かもしれませんがとってもとっても続きが見たいです!楽しみに待ってますので、更新頑張ってください!! (2019年10月15日 22時) (レス) id: fe81496d1f (このIDを非表示/違反報告)
れもんてぃー(プロフ) - イエーイさん» ほんとですか?めちゃめちゃ嬉しいです、ありがとうございます(;;)頑張るので応援よろしくお願いします! (2019年8月19日 21時) (レス) id: 95a666bd2e (このIDを非表示/違反報告)
イエーイ - ちょー良かったです!今まで読んだ中で、一番ドキドキしました♪更新これからも頑張ってください! (2019年8月19日 17時) (レス) id: c1b6ca1cde (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:れもんてぃー | 作成日時:2019年8月4日 21時

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