73頁 ページ27
You
ドキドキした気持ちで紫耀の書斎
........いや、廉の書斎？
机に向かって座っていた
_______ガチャ
ドキドキしながらドアの方を見る
そこに現れたのは玄樹くんと
そして
「...........廉」
会ったばかりなのに
もうあたしの涙腺は壊れてしまったみたい
廉「馬鹿
ほんま泣き虫やなAは
どうしたん？」
そう言いながら優しく髪を撫でる
その懐かしい感覚が
またあたしの涙を誘うことも知らずに
廉「ほら、顔上げ？」
あたしの頬を両手で包み込む
その手は温かい
変わらない廉の綺麗な顔
廉「泣き顔、相変わらずぶーちゃんやな」
「うるさい.........廉の馬鹿......」
段々と自分達のペースに戻っていく
廉「口が悪いのも変わってへん」
「誰のせいよ
てか、廉のクロップトパンツ姿初めて見た(笑)
似合わないね(笑)」
廉「おい....やめろ、まじでやめろ(小声)」
「なにそんな急に声小さくして.........」
廉は何故か玄樹くんの方をチラッと見た
玄樹「............」
何故か不機嫌そうな玄樹くん
廉「ははっ」
謎すぎる.........
『じゃあ俺出てくからごゆっくり
って言っても2時間しか会えないから
時間になったら来るからね？』
そう言って出て行こうと
ドアノブに手を掛けようとした
でも玄樹くんがドアノブに触れる前に
ドアは開かれた
.
.
“ ママ〜 ”
「渚、起きたんだ？
おはよう」
渚「ねぇ、ママこのお兄ちゃん誰？」
「あっ........えっと......」
廉「渚ちゃん、
お兄ちゃんな、渚ちゃんのパパの友達やねん
こんにちは」
渚「こんにちは
.........あっ天使！」
そう言うと玄樹くんの元に走り出す渚
そのまま飛び込んだ渚を
玄樹くんは抱き止めた
渚「ふわふわ〜♪」
玄樹くんの背中の羽根に手を伸ばす
渚「ねぇ、なんてお名前なの？
なあちゃんはね、渚ってお名前なの」
『ふふ、渚ちゃん
俺は玄樹って言うんだよ？
一緒にベランダでシャボン玉しよっか？』
渚「するーーーーー♪」
「玄樹くん困らせちゃだめだよ？
言うこと聞いていい子にしてね？」
渚「はーい」
気を遣ってくれた玄樹くんが
渚を連れて出て行くと
残された部屋には
あたし達らしくない沈黙が続いた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2040人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
えりんぎぷ−る - 一気に読んで、たくさん泣きました！推しでもないれんれんなのに、、、www天使っていう設定がまたまた良いですね。 (2020年7月1日 22時) (
レス) id: 2200018ee9 (このIDを非表示/違反報告)
miii(プロフ) - はじめまして。一気に読みました！切なくて涙が溢れましたが、最後はとても暖かくて本当作者様の表現が素晴らしいです。おつかれさまでした。 (2020年6月3日 7時) (レス) id: 461d11f3fb (このIDを非表示/違反報告)
しおり(プロフ) - すみません！2019年ではなく2020年です！！ (2020年3月30日 1時) (レス) id: 199b427b1e (このIDを非表示/違反報告)
しおり(プロフ) - 続きです。まだまだ気になる部分は沢山ありますし、こんなにも切なくて愛おしいラブストーリーをお書きになった主様は最高な方です。ただ、一つ要望を言うとすれば、廉くんと再び巡り合うまでの出来事を読みたい。です。笑 長文失礼しました。 (2020年3月30日 1時) (レス) id: 199b427b1e (このIDを非表示/違反報告)
しおり(プロフ) - 続きです。玄樹くんが更に80年天使を続けたのはきっと、渚ちゃんと汐音くんの成長を見届ける事と、廉くんが天使としての仕事を全うして生まれ変わって、主人公の女の子と再び巡り合うことを見届けたかったからではないかと考えています。続きます。 (2020年3月30日 1時) (レス) id: 199b427b1e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：美雨 - miu -
| 作成日時：2016年1月1日 17時
