検索窓
今日:28 hit、昨日:1 hit、合計:989,523 hit

66頁 ページ20

幸せそうな笑顔の表情を浮かべる

Aとは反して

俺は泣きたい気持ちやった





子どもが嫌だったわけじゃない

むしろ子どもは大好きや





元からAと結婚するつもりやったし

忙しいAを見ながら

俺も頑張らなとバイトも死に物狂いでやってたから

貯金もある程度はできてたし

いつ出来ても俺的には大歓迎やった





やけど、



やっと軌道に乗ってきて

最近仕事が楽しくなってきたと言っていたA




これからというAの夢の芽を

俺が摘んでしまったという事実が辛すぎた





.........俺のせい



今日までずっと努力を重ねてきたA

その努力も俺のせいで水の泡や




俺は誰より何より大切な

Aの未来を変えてしまったんや






思わず今の俺も泣いた




「.........廉

ごめんね、まだ早かったかな?


でも私貯金もしてるし大丈夫だから

廉は大学ちゃんと卒業できるよ?」





優しいAの声





「そうやない大学なんてどうでも


.....ほんまごめん


俺のせいや........



A


最近やっと楽しく仕事できるように

なってきたところやったんに



俺がAの夢をうばっ........『違う』





「多分あたしを守ってくれたんだよ



あたしね、廉には言えてなかったけど

最近もずっと辛かったの



人の心を助けなきゃなのに

先に自分の心が壊れてしまいそうで

でも廉に心配掛けてばっかりだったから

最近は嘘付いてたの




心が壊れる前に

きっと救い出してくれたんだと思う」





まだ大きくなってないお腹をさするA





「それにね、カウンセラーになる前


保育士になるか迷ったんだ」






.






.






_____________________




2012.2.22



Aの言った言葉が本当なのか

嘘なのかはやっぱり今も分からなかった




Aのお腹の中に宿る俺の子


........渚



渚のいるお腹をさすりながら

Aは幸せそうな顔をしてた



それがほんまか

心理学をやってるAの演技かは分からん




でも俺は

やっぱり嬉しかった



大好きなAと俺の子ども



ほんまでも嘘でもAは

こう言ってくれたんやもん



俺もこの幸せな気持ちを

これからは全面に出していこう




渚が生まれる今年の11月22日まで

Aとの二人きりの時間を大切にしようと誓った



渚、パパとママのところに来てくれて

ありがとうな



久しぶりの赤ちゃんの渚に

パパははよ会いたいで




_____________________

67頁→←65頁



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (1933 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2040人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

えりんぎぷ−る - 一気に読んで、たくさん泣きました!推しでもないれんれんなのに、、、www天使っていう設定がまたまた良いですね。 (2020年7月1日 22時) (レス) id: 2200018ee9 (このIDを非表示/違反報告)
miii(プロフ) - はじめまして。一気に読みました!切なくて涙が溢れましたが、最後はとても暖かくて本当作者様の表現が素晴らしいです。おつかれさまでした。 (2020年6月3日 7時) (レス) id: 461d11f3fb (このIDを非表示/違反報告)
しおり(プロフ) - すみません!2019年ではなく2020年です!! (2020年3月30日 1時) (レス) id: 199b427b1e (このIDを非表示/違反報告)
しおり(プロフ) - 続きです。まだまだ気になる部分は沢山ありますし、こんなにも切なくて愛おしいラブストーリーをお書きになった主様は最高な方です。ただ、一つ要望を言うとすれば、廉くんと再び巡り合うまでの出来事を読みたい。です。笑 長文失礼しました。 (2020年3月30日 1時) (レス) id: 199b427b1e (このIDを非表示/違反報告)
しおり(プロフ) - 続きです。玄樹くんが更に80年天使を続けたのはきっと、渚ちゃんと汐音くんの成長を見届ける事と、廉くんが天使としての仕事を全うして生まれ変わって、主人公の女の子と再び巡り合うことを見届けたかったからではないかと考えています。続きます。 (2020年3月30日 1時) (レス) id: 199b427b1e (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:美雨 - miu - | 作成日時:2016年1月1日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。