義兄なんて断固拒否【ブルーロック】

じきにそれは ページ3

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「そんなに経つか。勉強だ勉強だと言って実家にも帰らなかったからな」






『早く独り立ちしたかったですしね。


あ、人払いできたみたいですしそろそろ行きましょう』









タブレットの通知を見ながらそう伝え、立ち上がり収納棚からカバンを取ろうと背伸びをした。



母の遺伝が強すぎるせいかお世辞にも背は高いと言えない。









『っお、奥に行きすぎ……！！CAさん呼ぶしか……』








すみません、と出口付近にいるCAさんを呼ぼうと声を出しかけた時、横からスっと白い手が伸びてきた。








「相変わらずプルプルして子うさぎみたいだなぁ」








『ミヒャ……





黙っていればかっこよかったのに……』









ありがとう、と例を伝えつつ”子うさぎ”というワードに不満を抱きながら『選手は先に行ってください』と出口へ行くよう促す。








「日本に来て余計に奥ゆかしくなったか？」




『くどくど言わずに早く行く。バスを待たせているんだから』






誰が3歩後ろを歩く女だ。




半分呆れながら背中を軽く押すと「お姫様の仰せのままに」と言いながら出口へ向かって行った。




彼はこのバスタード・ミュンヘンのエース。





そして、私の恋人である。

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