繋ぐ~心に傷を負ったこどもたち~

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渡辺side





室｢ ほな、良かったわ。その言葉、信じるで？ ｣

『 はい！もちろんです！』





意志を固めてそう言うと、龍太さんはいつものほんわかした表情に戻っていた。





室｢ なぁ、その敬語辞めへん？今日から家族なんやし、硬っ苦しいの嫌やん ｣


『 家族？ 』


室｢ そう家族やで。あと、さん付けも禁止な ｣






家族…家族かぁ





『 わかりま……った！ 』

室｢ ふはっ、なんやわかりまったって笑 ｣





思わず敬語で喋ろうとしたのを止めたら、なんか変な日本語になってしまった笑





『 ムロって呼ぶね 』

室｢ えーよ笑 ｣





なんか仲良くなれそう笑






室｢ あ、そうや。言い忘れてたけど、俺は本館と別館を行き来してる。施設長やしな。やから、おらん日も多いと思うけど ｣


『 了解 』


室｢ 子どもの数は全部で7人。この前ラウール君も来たから、7人やな。君の他に、職員は1人しかおらん。そいつと上手く2人で頑張ってな。 ｣


『 うん！……え、2人？！2人しかいないの？？ 』





あまりの少なさに、つい声を荒らげてしまって慌てて口を抑える。





室｢ やから言うたやん、みんな辞めてもうたって。 ｣

『 だからって… 』






そんなに少ないとは思わなかった……



よし、頑張ろ！






室｢ ほな、入ろうか ｣

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