【名探偵コナン】工藤新一の相棒

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そんなおじさんの推理を、川津さんは否定する。



「あの時キッチンに行ったのは自分のほかにも四人…」


「バカヤロォ！いっしょに行った蘭にもメイドさんにも戸叶さんにも、第一の事件の時のアリバイがちゃぁんとあるんだよ！オーナーを乗せてガケから転落した車が動き出した時、リビングにいたというアリバイがな！！」



確かにあの時、川津さん以外はリビングに居た。でもそれは関係ない。新一と服部は気づいてると思うんだけどなぁ。



「なーんや知らんがひっかかってるんや…。なあボウズ」


「あぁ、第一の事件や第二の事件とちがって、藤沢さんが襲われた第三の事件では、犯人はあからさまに証拠を残している…。もしかしたらこの第三の事件とは犯人にとって予想外の………え？」


「ばーか。」



服部にハメられて素で推理をしてしまった新一に周りがぽかんとしている。こりゃ、服部にはほぼ正体バレてんな。決定打が欲しいってとこか。



「って、零哉兄ちゃんが言ってたよ！ねっ！！」


「そうだね〜コナン。上手に説明してくれてありがと〜。」



新一。俺を使うなよ。まぁ、俺優しいからさ〜？コナンの茶番に乗ってあげたよ？優しいでしょ？ひとつ貸しね〜。


そんな気持ちを込めて新一の頭を撫で、目を合わせると、わぁってるよと言わんばかりのジト目で睨み返された。思わずおでこにデコピン食らわしちゃった俺はわるくない。



「でも変じゃありません？犯人が本当に川津さんなら、第二の事件の時どーやってガレージに火をつけたっていうの？あの時、私達は全員部屋の中にいたのよ？

それに第一の事件でオーナーが車で転落した時だって、車のスピードがあがったっていうし…」


「そうなんや…。第二の事件はほとんど解けたけど…第一の事件はさっぱり…」



え…待って？分かってないの？分かってよ！俺推理ショーなんて柄じゃないよ？
若干絶望した顔をした俺を呆れたように見てくる新一。

服部はそのまま言葉を続ける。


「とにかく第一の事件でわからんのは次の４つや！
まる一日姿を見せんかったオーナー…。急にスピードをあげよった車…。そしてその車の中から聞こえた妙な音と、車のパネルを隠すように乗ってた毛布……」


いや、謎だらけやん。
頑張ってくれよ名探偵。

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