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その音を聞いて脇目も振らずガレージに向かうと、中から上がる炎と真っ黒な煙。さっき引っ掴んできた消化器で炎を消そうとしていると、他の男性陣も手伝ってくれた。
どうにか鎮火した炎に一息つく間もなく、車の中を確認した。そこには後部座席にうつ伏せで倒れる真っ黒になった焼死体。おそらく体格的に綾子さんで間違いないだろう。
それを見た戸叶さんがショックで泣き崩れたのを見ても俺は励まます気持ちにはなれなかった。
だって＿＿＿＿＿
綾子さんの遺体にシートをかぶせ、中に戻り彼女の死を告げると、ダイニングの雰囲気は最悪だった。ショックや、次は自分かもしれないという恐怖。そんな重苦しい空気の中、メイドさんが気を利かせてくれた。
「あの、コーヒーか何か冷たい物でも出しましょうか？食べる物は、お中元でいただいたお菓子とかありますし…」
「あ、私も手伝います…」
蘭ちゃんも手伝うと言う。流石に女の子だけじゃ不安だと、川津さんと戸叶さんもと着いて行ってくれるらしい。
そんな彼らが出ていくのを見計らって、俺は証拠を確認するために階段をあがり、ある人物の泊まっていた部屋に行った。
「あぁ、やっぱりかぁ。もっと早く調べたら人1人助けれてたかもなぁ。あとは、動機がわかれば…」
そう呟いた瞬間、部屋の明かりが消え真っ暗になった。そして直ぐに聞こえる、悲鳴とガラスの割れる音。
急いで下に戻るとちょうど明かりが付いた。ダイニングに入ると新一と服部の近くにいる藤沢さんの腕はに、アイスピックが刺さっていた。恐らく2人が庇ったんだろう。ガラスの割れた音は、犯人が窓を割った
音だったようだ。
「くそっ、なぜだ…なぜオーナーはワシの命を…」
藤沢さんは蘭ちゃんに手当てをしてもらいながら、おじさんのザル推理を聞いていた。どうも、藤沢さんはオーナーと口論した事は何度もあったらしい。しかし、ホームズに対する互いの想いの強さからのもこで、決して不仲だったわけでもなく、本の出版に協力していたという。
「オーナーが、去年自費出版したホームズの本だよ…。タイトルは確か『アイリーン・アドラーの嘲笑』！」
「あぁ、あのクソ作品か。」
思わず毒づいてしまった。呟いただけのつもりだったが、そこそこ大きめの声だったらしく周りの視線がこちらに向いた。手当を終えたらしい藤沢さんに至っては、なんだと？と、こちらを睨みつけてきた。
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湊(プロフ) - 救済する方に一票お願いします (2020年6月20日 21時) (
レス) id: ef148efd04 (このIDを非表示/違反報告)
沙耶 - 救済する方がいいです！ (2020年6月20日 19時) (レス) id: 36101ccc47 (このIDを非表示/違反報告)
月影 晃(プロフ) - ゆいきさん» コメントありがとうございます！投稿ゆっくりになりますが、救済ルートで書いていきたいと思います！気長にお待ちください！ (2020年6月20日 18時) (レス) id: 0889d36c4a (このIDを非表示/違反報告)
ゆいき(プロフ) - 警察学校組全員救済 (2020年6月20日 18時) (レス) id: e371e3bfbd (このIDを非表示/違反報告)
月影 晃(プロフ) - といしさん» 絵心ないのでメーカーで使ってます (2020年5月17日 10時) (レス) id: 0889d36c4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月影 晃 | 作成日時：2020年3月23日 22時
