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「やっほー！」と病室に入って行く深澤くんに続いて私と渡辺くんが後に続く。
凪は「……なんだふっかか」と本当は嬉しいくせにそんな言い方をするものだから、深澤くんが「なぁんでよ！」と落ち込むのでやめてあげてほしい。
「ナギ、土産」
「え、なに？ うわっ、煎餅！こっちは饅頭！」
「お前それ食ってもう少し太れよ」
「翔太に言われたくないけど。でもありがとう」
「うん」
サービスエリアで買ったお土産達を凪へ渡し、ニコニコと早速包みを広げてる凪を見て顔を綻ばせてる渡辺くんを見て不思議な感覚。
私の前ではいつもツーンとしてるのに、凪にはこんな表情を見せるんだって。
ジッと見られてて気になるのか渡辺くんが顔を背ける。
「なに…」
「今日は普段見れない渡辺くんが見れるなって」
「………」
かぁぁっと耳まで赤くなった。
………ちょっと可愛いかも。なんてクスクス笑っていると、のしっと肩が重くなって犯人は彼しか居ない。
「ちょっとぉ、なにイチャついてんのかな？」
私の肩に背後霊のようにおぶさってブーブー言ってる深澤くん、目の前にいる凪の煎餅がパリンッと激しく音を立てた。
「別にイチャついてねえじゃん。お前なに見てんの？」
「いーや！ さっきから変なのよ。サービスエリアで何かあったっしょ。そんな急に仲を深めなくていいんだってぇ！」
「はぁ？」
渡辺くんはもう面倒くさそうに椅子を出してきて座って、お土産に買った饅頭の包みを取っている。
なんともマイペース。そしていい加減重たい。
「ふっか」
「ん、なぁに？ あ、ナギもナベに言ってやんな？ お兄ちゃんとしてイチャついてるの見たくないよねぇ？」
「よいしょっと、ほらこっち」
「え？」
座ったばかりの椅子から立ち上がって、少し強引に腕を引かれ私の身体は深澤くんから案外簡単に離れたけれど、私が居なくなった事で「あらあら？」とバランスを崩した深澤くんがよろけてベットの淵に手をついた。
そして私たちを振り返って何か言おうと口を開いた時、凪の手が深澤くんの顎を掬い上げにっこりと微笑みかけている。
「ふっか、腹減ってそうだな？」
「あ、うえ？ いやそんな……むぐっっ！！？」
「いやいやお腹減ってるよな？ 遠慮なく食えよ。ほら、これマジで美味いよ。翔太ありがとう、ふっかも美味すぎて涙流してるよ」
「……うん」
「ふがふぐうっっ」
饅頭を次から次に口の中に詰め込んでいってるけど、凪そのままじゃきっと深澤くん死んじゃうからやめて。
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ゆきんこ(プロフ) - yuyuさん» コメントありがとうございます！ キュンキュンさせすぎてすみません😂(よし！) 少しでも癒しになっていたら書くかいもあります！！ (2022年7月26日 23時) (
レス) id: 81b6eaa049 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - あやぱんさん» コメントありがとうございます😊 💛💜ですね！最初の方から女性として接してたので😌移行作業頑張ります！！！ (2022年7月26日 23時) (レス) id: 81b6eaa049 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - sakiさん» コメントありがとうございます😊 この章のトリにしましたね💛距離感ですか！誰とどうなるか、これからも応援よろしくお願いします！ (2022年7月26日 23時) (レス) id: 81b6eaa049 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - pontasasukeさん» コメントありがとうございます！ ええっ！初めて！？ そんな初めてもらえて、それを教えてもらえたのがまた嬉しいです😆ありがとうございます！体調崩しておりましたが、やる気いっぱいになりました！頑張ります！！ (2022年7月26日 23時) (レス) id: 81b6eaa049 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - ★mmiioo★さん» コメントありがとうございます😊 さて誰を選びますかね😌 (2022年7月26日 22時) (レス) id: 81b6eaa049 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきんこ
| 作成日時：2022年6月17日 9時
