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メニュー表を開いて私に見せてくれる。
「何も無いって顔はしてないから聞いてるんだけどなぁ。とりあえず何頼む？」
うっ、と胸に刺さる。
クイッと眼鏡を上げてメニューを覗いて、「アイスティー…」と言って止まる。
ケーキのセットに出来るんだ。今朝軽くしか食べてないし、甘いもの食べたい。
でもちょっと最近食欲増加気味で体重を気にしてるんだよね。ぐぬぬ、と迷っている私を他所に阿部くんは、「すみませーん！ アイスコーヒーとケーキセットで！ アイスティーでいいの？」と、さっさと注文してしまった。
ケーキ私も食べたかったなぁと思いつつ、いやこれで良かったんだと無理矢理納得しておく。
「アイスティーと、アイスコーヒーとケーキセットです！」
「ありがとう」
「ありがとうございます」
お店の人に自然とお礼が言える人って素敵だなって思って見てれば、ニコッと爽やかな笑みで話し掛けられる。
「さて続き聞かせて？」と。
続きも何も、なにもないよって言ってるのに。
「……それより、阿部ちゃんは今日カフェに来たかっただけなの？」
「ん、そうだよ。言ったでしょ。たまにはゆっくり話しかったって」
「あ、うん」
改まってその機会を作られると何を話せば良いのかなぁって思う。
ストローをチューチュー吸って飲んでいると、「昔さ」と阿部くんは話したい事があるみたいだった。
「ナギの家に勉強教えに行ったことあるじゃん」
「え、ああ……うん」
あったあった。その時初めてジュースとケーキ持って行って挨拶したんだよね。懐かしさにクスッと笑う。
「あの頃から本当にそっくりだなぁって思ってたんだけど二人って。でもよく見ると違うのも分かった」
「………うん？」
二人って、阿部くんと私と初めて会った日のことを思い出してくれてるんだろうか。つまり話を合わせていれば大丈夫？
「ナギは耳の裏に黒子なんてないんだよね。あと話終わる時に伏し目がちにだってならない。あの子はいつも自信満々に顎を突き上げてるから」
「あはは、良く見てんね」
思わず耳裏に触れた。
あれ、でも今の言い方だとまるで………
「よく見てたよ。昔からずっと君が大好きだったから」
「………」
「ごめんね。驚かせてるね。それに困惑させてる。ハッキリ言うね。Aちゃん、俺は君が好きです」
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ゆきんこ(プロフ) - yuyuさん» コメントありがとうございます！ キュンキュンさせすぎてすみません😂(よし！) 少しでも癒しになっていたら書くかいもあります！！ (2022年7月26日 23時) (
レス) id: 81b6eaa049 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - あやぱんさん» コメントありがとうございます😊 💛💜ですね！最初の方から女性として接してたので😌移行作業頑張ります！！！ (2022年7月26日 23時) (レス) id: 81b6eaa049 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - sakiさん» コメントありがとうございます😊 この章のトリにしましたね💛距離感ですか！誰とどうなるか、これからも応援よろしくお願いします！ (2022年7月26日 23時) (レス) id: 81b6eaa049 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - pontasasukeさん» コメントありがとうございます！ ええっ！初めて！？ そんな初めてもらえて、それを教えてもらえたのがまた嬉しいです😆ありがとうございます！体調崩しておりましたが、やる気いっぱいになりました！頑張ります！！ (2022年7月26日 23時) (レス) id: 81b6eaa049 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - ★mmiioo★さん» コメントありがとうございます😊 さて誰を選びますかね😌 (2022年7月26日 22時) (レス) id: 81b6eaa049 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきんこ
| 作成日時：2022年6月17日 9時
