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『…なんか思ってたレオと違う』





「ナニそれ(笑)」





『俺にとって玲於はさ、かっこいいの集合体で出来てんだよ』





「はい?」





『こんなの言うのめちゃめちゃ恥ずかしいけど…玲於が羨ましいって思う時けっこうあるし、若干リスペクト?してる部分もあるし』


「お前それバカにしてるだろ笑」


『してないしてない!』



「まっ、いいわ」





『そ、そーうなんだよ。だから、ちょっと予想外というか』




「勝手に自分の中で人物像作るなよ」


『そういうとこなんだって』

「なにが?」

『ナチュラルに出さないでもらえます?』






「意味わかんねー」








隼の言いたいことは結局よく分かんなかった


けど、昔に戻ったみたいに話すこの空間はとても大切に思った









「だから今日は、4年前のお前の知らない側面の事情も一応話しておこうと思って」





『玲於はこれからどうしたいの?』





「…隼とはまぁ、こうやってちょくちょく呑みとか行って、前みたいに話せたら…って」





『そっちじゃなくて。Aとの事!』



「はぁ⁉お前俺がどんだけ振り絞ってお前との関係を修復しようと…」『はいはいはい』



『俺らのことも大切だけど。A、思ってもみない形で傷つけたこと、どっかに残ってんじゃないの。』







「……隼はどうなったんだよ」

『おれーは、、、高二から喋ってないけど、、』



「お前も人のこと言えねーじゃん!なんだよ!」


『いやいやいや、俺は喋ること何もないって言うか』


「サイテーだな、お前」

『謝りはします』








「大体さ、謝るったってあっちはそんな事全く覚えてないかもしんないじゃん」



『それは玲於さんー、さっき貴方が言ったみたいに固定概念作っちゃダメでしょー』





「Aは今の俺たちに謝ってほしいと思う?」


『…




とにかく!今年は成人式もあるしさ、会う機会があるわけじゃん』



「成人式か……」




『俺、式の後の飯会の幹二やってるんだよね』

「ぅわ、おつかれ」




『玲於の方がチャンスあるじゃん。同じクラスだったんだし』



「チャンスとか言うな」


『だからまぁ、頑張ってよ』




 




「隼、俺さ……」









式行かないかもしんない









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新月の夜に悲しい音が響いた

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作者名:彗星 | 作成日時:2020年5月22日 23時

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