あの子に伝言〈玲×剛〉 (ページ46)

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居酒屋なだけあって玲於もその後なんやかんや呑んで

車は大丈夫なのかって聞いたらタクシーだって

なんだよリッチ学生かよ

『それで。話ってなに？』

この勢いのままじゃなきゃ聞けないってタイミングで爆弾を投下した

俺から。だって玲於ひたすら呑むから
このまま潰れられたら今日会った意味ないって

「話」

『…うん』

「中学ん時の…話で」

『うん』

「俺、間違った」

間違った

『間違ったって何を？』

「んー、……んーと。」

しまった、呑ませすぎたか…？

「こう、表現するのムズいんだけど」

しばらく会ってなかったからとか、話すの躊躇ってる様子とかじゃなくて

こんな玲於を見るのは初めてだった

慎重に言葉を選ぶのはそんだけ重要ってことで

中学の時の話は正直俺も避けてきた

だってそんなの100パー俺が悪いじゃん…

『玲於』

「待って。俺今、隼が何言おうとしてんのか分かる。だから、その前にちょっと、俺の話を聞いてほしい」

隼…俺は………

あの頃の俺は

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Aのことが好きだった

でも、隼のことも大切だった

愛情と友情どっちを取るかって言われると
迷いなくあの頃は友情一択で

例えそんなのが存在するとしても、ドラマかどっかの他人の恋愛事情かなんかだと思ってた

俺は

その立場になってもやっぱり

友情を選んだ

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