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最初は彼女の代わり
それが私の唯一できることで
それを求められているんだと思ってた
いくら罪悪感に押し潰されようとも、親に嘘ついてまで夜遅くに会う約束も、彼の愛が一ミリも感じないことも
好きだったから
許せてしまってた
誰にも言えなくてもこの恋が楽しくて半永久的に続くならば、
少しでもその時間を増やしたいと思って
先輩の彼女を意識して、
先輩の彼女に似せて、
先輩の彼女を敵対視して、
先輩の彼女よりもいい女になりたくて、
気付いたら自分を見失っていた
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都合のいい女になるのは嫌だったはずなのに
そうしてないと保てない関係に縋り付くしか方法はないから
重すぎず、離れないって好意は見せつつ、
程よい距離感を保つ
けど呼んだらすぐ来てくれる子が好きなんでしょう?
そこが先輩の彼女に勝てる、唯一だったのに…
先輩にとってそんなのはどうでも良くて
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先輩は他に、好きな人がいる
ずっと勘違いしてた
茉由ちゃん
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つまり隼の今の恋人であり、
先輩の元恋人でもある
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作者名:彗星 | 作成日時:2020年5月22日 23時