Last score 相葉side ページ10
彼女ともう … 何ヶ月も会ってない …
あの場所にも近づけなかった …
あの日 スタジオから飛び出して … スタジオから聞こえてきた彼女の泣く声 … が耳から離れない …
なんてことしてしまったんだろ …
彼女とずっと一緒にいたくて …
なにより … 彼女が好きで …
なのに … 彼女を傷つけてしまった …
『 … バカだ … 俺 …』
嵐のメンバーがいる楽屋で … 思わずつぶやいてしまった …
｢どうしたの … なんかあったの … ？｣
隣にいたリーダーが心配そうに聞く。
｢ … いいんですよ、大野さん。その人本当にバカなんですから。｣
少し離れた場所からニノが呟く。
ニノの言葉にカッときて、思わずニノの胸ぐらを掴んでしまっていた。
他のメンバーがびっくりして、思わず俺とニノに駆け寄る。
｢ …相葉さんは … バカですよ？勝手に勘違いして … 彼女を失った …｣
え … ？
何言ってんの … ？
掴んでいた手の力が抜ける …とニノが手を払い除けて …
逆に俺の胸ぐらを掴んで、ソファに押し倒した。
｢ … 彼女は … 外国に留学しちゃいましたよ？もう、逢えない … あんたにサヨナラも言えず … ｣
『 … ど … して … 』
ニノが掴んでた手を離すと…背中を向けて … 呟く …
｢ … こんな事なら …無理矢理にでも奪えば良かった … … ｣
静寂の中 …時計の秒針の音が …時を刻む…
彼女の笑顔 … の記憶とともに … 後悔の波が押し寄せていた …
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
あれから … 数年経っていた。
俺は … 嵐としてこの世界でトップでいることに全身全霊をかけて、頑張ってきた …
どこかにいる彼女にもわかるように …
外のロケで … 音楽ホールの前 を通った時 … 出されていた名前にふと目が止まる …
『 … … A… ？ 』
ホールに自然に足が向いていく 。
… 心臓の鼓動が早くなっていく …
ホールの扉をゆっくり開けると …
聴こえてくる … ピアノの音 …
『キラキラ星 … 』
ステージにゆっくりと近づく …
彼女が俺に気づき… 演奏がとまる…
『あなたのピアノの音…綺麗ですね…』
… Fin
終わり
ログインすれば
この作者の新作が読める(完全無料)
←score 9 ｱﾅﾀside
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：mina | 作成日時：2017年5月13日 18時
