score 7: ｱﾅﾀside ページ7
あの日 …
私の前に相葉さんが現れて… キスをして …好きになって …
芸能人で、今をときめく人気アイドル…なのだから …好きになっても先ののない人だとはわかっていた …
でも、好きになる気持ちは歯止めが聞かなくて …
二宮さんに … 言われた言葉を思い出していた …
『あんたはさ … それでいいの？』
偶然は偶然のまま …
なんてね …
すごく強がって … 誰もいなかったら
泣きたかった …
わかってる … だから、苦しい …
あの日から … 相葉さんだけではなくて、何故か二宮さんも顔出すようになった。
『どうも。』
｢二宮さん … お仕事終わりですか？｣
『 … まぁね。今日も練習？』
｢はい。どうも … ここのリズムが難しくて … ｣
『… ん？どれ … 』
二宮さんの綺麗な指が鍵盤に触れる …
男の人にしては、本当にすごく綺麗なんだよね …
… 〜 ♪ …
『 … こうじゃない ？』
｢あ、そっか … そこで … ﾒｿﾞﾌｫﾙﾃか … ｣
『メインを俺が弾くから、あなたはセカンドを弾いて … 』
座っている私の背中に二宮さんの感触…私の背後から腕だけを伸ばして…鍵盤に触れる。
ちょうど私の耳元に二宮さんの吐息が…
後ろから抱きしめられる…感じで(抱きしめられてはいないけど)
変に意識しちゃう… …
『何してんの？早く弾いて？』
｢あ、はい!!｣
… ♪……♫
『… いんじゃない？』
｢…あ、ホントだ。うまく行きました。｣
なんか … ドキドキして …
顔…赤くなってないかな … ？
バレないように、ちょっと俯いた。
『ねぇ、俺達の曲とか弾けるの？』
｢… あ、何曲かは弾けます。そうだ、二宮さんのソロ曲の虹は有名なので …。｣
『弾いてみてよ？』
… ♪
私が曲を弾いて…少し経つと、二宮さんが歌う …
また、私の背後から腕を伸ばして…
私の演奏に少しアレンジを加えていく …
あ … なんか … 音色が綺麗 …
二重になった音が … うまく重なって …
気持ちいいな …
瞳を閉じて … 音色の心地よさに身を任せて…
＿＿＿＿＿＿＿
優しく笑うきみが
この時間が空間が
泣きたくなるくらい
一番大事なものだよ。
＿＿＿＿＿＿＿＿
二宮さんの伸びる声が …
演奏に重なる …
二宮さんの腕が … 鍵盤を離れて …
そのまま …
後ろから私を … …
抱きしめた … …
score 8: 相葉side→←score 6:二宮side
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作者名：mina | 作成日時：2017年5月13日 18時
