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僕の腕の中の君が嬉しそうに抱き締める。
僕も強く抱き締め返して、君の香りを腹一杯に吸い込んで、
「ただいま、A！会いに来てくれたんだ！」
待ちに待った再会を心から喜んだ。
「連絡もらってたの、オンニから！」
「オンニ……ああ、ソヒョナ？」
僕が屋敷に帰り着いてすぐにソヒョンが手配したハイヤーでここまで来てくれたらしい。
どうしてまあ、こんなにもお節介なんだろうね？
有りがたすぎてボーナスはずみたいよ！
「着いた場所がこんな立派なお屋敷で正直戸惑っちゃったけど、ジニに逢いたくてしょうがなかったから飛び込んじゃった」
「あひゃひゃひゃ！そっか！飛び込んだんだ！
僕の方から出向かなきゃいけなかったのに、わざわざきてくれてありがとう」
「何言ってるのよ！長々と待たされたんだもん！
今日の便で帰ってくるって聞いた日から、仕事放り出してでも会いに行きたかったのをすごい我慢したんだからっ！」
僕を抱き締めたまま見上げ、可愛らしく頬を膨らませるその表情に久々に心臓撃ち抜かれた気分。
「じゃ、長々待たせた分のお詫びも兼ねて」
そっと唇を重ね、深い口付けを交わし、
「……A、ひとくち頂かせて？」
「……ん、うん、」
「ありがとう。いただきます……」
その柔らかい首筋への合図の口付けも早々に優しく噛みついた。
久しぶりのAの甘い蜜の味。口いっぱいに溢れ出し喉を通る紅い蜜が僕の長旅の疲れを癒し、寂しさに震えていた心を温かく満たしてくれる。
噛み痕を舐め塞ぐと反対の首筋にも唇を這わせ、また喰らい付く。
Aが僕の服をぎゅっと掴み、やがて甘ったるい吐息と共に軽く身震いをした。
彼女に点ったリビドーを感じ取り、僕の深淵の『獣』が奮い立つのが分かる。
危ない危ない。これ以上は『獣』が暴走する。
久しぶりに僕に噛みつかれ、軽く達した彼女から牙を抜き、蜜の味を残す肌と一緒に傷を舐め、昂る気持ちを静めさせる様に抱き竦めた。
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あがしおん(プロフ) - ははまさん» 遅ればせながらコメントありがとうございます。キュンキュンですか？良かったです！書いてる私はずっと赤面でした（照） (2020年9月8日 0時) (
レス) id: 7e5b19fe00 (このIDを非表示/違反報告)
ははま - きゃあああああああやばい...もうキュンキュンあのシーン...(ピョンテ)私もされたいです(殴 (2020年8月3日 15時) (レス) id: 6857bf1000 (このIDを非表示/違反報告)
あがしおん(プロフ) - LiLiさん» LiLiさん、コメントありがとうございます！すごく褒められちゃって、小躍りしております！そう言って頂けて作者照れくさいです。本編をお楽しみ頂けて幸いです。更新はボチボチゆるっとですので、のんびりとお待ち下さいね♪ (2019年10月31日 22時) (レス) id: d4473d8198 (このIDを非表示/違反報告)
LiLi(プロフ) - いつも楽しませて頂いてます☆あがしおんさんのお話は ファンタジーなのに人間的な内面まで細かく描かれていて、リアルに共感できる素晴らしい作品だと思います^^本編でのジミンの分裂が、まるで自分の事の様で 涙が出ました！これからも楽しみに待ってます♪ (2019年10月31日 21時) (レス) id: e57cf50558 (このIDを非表示/違反報告)
ろーらん?(プロフ) - あがしおんさん» 嬉しいです（；＿；）がんばりましょう！ (2019年10月30日 1時) (レス) id: c96f5d7f61 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あがしおん
| 作成日時：2019年10月16日 1時
