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扉を叩く音と、
「とも！とも！」
俺を呼ぶ大毅くんの悲鳴のような声が聞こえた。
「ちっ、またあいつか」
大林先輩は舌打ちして、
ガラスの先を俺の首筋に向けた。
「ここに、俺のだって印をつけてやる。
ガラスでな」
ほんまに殺されてまう。
最高に幸せな２６歳の誕生日。
これからずっと、続いていくはずの、大毅くんとの未来。
ここで途切れてまうなんて、絶対に嫌や。
テーブルにあったリモコンや、ティッシュの箱、
なんでもええから、
手当たり次第、投げつける。
目に直撃したらしい。
「痛っ、」
大林先輩が、うずくまった、その隙に、
なんとか脇をすり抜けた。
「素直じゃない跳ねっ返りなとこも、案外好きだけどな」
迫ってくる、常軌を逸した、どこか楽しげな声。
ガラスのかけらを拾い上げて。
覆いかぶさってきた悪魔に向かって振り上げた。
頬に滲んだ、赤い鮮血にも構わずに、
向かってくる、大きな手。
死に物狂いで抵抗して、
ドアノブにやっとのことで手をかけた。
内鍵を開いて出来た隙間。
大毅くんが俺を抱き抱えて、
廊下に引きずり出してくれた。
早く扉を閉めてしまわんと。
そう思た時には遅くて。
俺を庇った大毅くんの方が、
中に引き摺り込まれとった。
大毅くん、自分から、入っていった？
俺を守るために・・・
「大毅くん！」
扉に手をかけたけど、
インロックされて、びくともしいひん。
「大毅くん！
誰か！誰か！助けて下さい！」
廊下に、自分の叫び声だけが響き渡る。
あの人の目、普通やなかってん。
本気で死ぬつもりや。
何されるか、分からへん。
大毅くんはいつも俺を守ってくれる。
俺は大毅くんに何のお返しが出来る？
叫びながら、廊下を走って、助けを求める。
開いたエレベーターからは、
ホテルの警備員さんや、
従業員さんらが、降りて来てくれはった。
マスターキーが差し込まれて、
部屋の扉が開く、ガチャって音。
大毅くんの姿を見た途端、
安心して、身体中の力が抜けた。
自分より大切な人に、初めて会えたんや。
こんな時やのに、感じてた・・・
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fool(プロフ) - mikuniさん» mikuniさーん💕こちらも読んで下さってたのですね💕嬉しい〜😍赤緑くんたちはこのまま幸せに突き進むはず💕そして、青桃ちゃんが気になるコメ、たくさん頂き嬉しいびっくりです😍書けるかなとドキドキです。 (2022年10月25日 22時) (
レス) id: 5c064e1f18 (このIDを非表示/違反報告)
fool(プロフ) - こっこさん» いえいえ、こちらこそ貴重な妄想😍ありがとうございます〜💕 (2022年10月25日 22時) (レス) id: 5c064e1f18 (このIDを非表示/違反報告)
mikuni(プロフ) - 最近の連日の更新、めちゃくちゃ楽しみにしてます😊赤緑くん、婚約おめでとう！！青桃くんが出てきたので、二人の迎える未来がどういうのか想像しちゃってます🤭これからも、foolさんのペースでの更新をお待ちしてます💗 (2022年10月25日 21時) (レス) id: 49b71a1036 (このIDを非表示/違反報告)
こっこ(プロフ) - こんな妄想に優しくレスありがとうございます😭😭😭ぜひお待ちしてます😍←図々しい(笑)素敵な作品の数々を生み出すのは大変と思いますが主さまのペースで無理せずにお待ちしてます😌 (2022年10月25日 19時) (レス) id: a4b13bf62f (このIDを非表示/違反報告)
fool(プロフ) - こっこさん» こっこさーんの頭の中すごい〜✨可愛いでしょうね〜💕また浮かんだら是非是非教えて欲しいです〜💕たまに行き詰まるので…たまにではないか…💦素敵なシーンありがとうございます💕書けたらいいな〜 (2022年10月25日 19時) (レス) @page44 id: 5c064e1f18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：fool
| 作成日時：2022年9月21日 14時
