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「小瀧、ほんまに、あかん、」
「うるさい、電話」
小瀧が胸ポケットのスマホを取り出して。
音切ろうとしてんけど・・・
ほんの一瞬、ためらったんが分かった。
「貸して、」
さっと、掠め取って、電話に出る。
相手はやっぱり流星やった。
「流星、すぐ来てくれへん？
明日花ホテルのガーデンプールにおる」
「しげ？え、なんで？」
「小瀧が大変やねん。ヒートで。
抑制剤、持ってへんみたい。
はよ来て。今すぐ飛んで来てくれ！」
「すぐ行く」
ツーツーと電話の切れる音がする前に。
電話越し、流星の焦りが手に取るように伝わってきた。
「なんで勝手なことするん」
「ごめん・・・
小瀧の気持ちには応えられへん、
それに。
俺は流星だけが小瀧を幸せにしてくれるて、
信じてるから」
正直、身体はこの香りに反応してしもてる。
心はともを裏切ることはないって誓えるけど、
オメガのヒートには、
男を単なる獣にしてしまうだけの効力がある。
そんな自分に嫌悪感感じて、吐きそうや。
「なんで決めつけるん、
俺は、俺は・・・重岡先輩が好きやねん。
出会った最初から。
ずっと、一人だけ。
重岡先輩がアルファって知った時は、
運命なんやって、舞い上がって。
重岡先輩、恋愛とか興味ない言うて、
全然、番作らへんし、
やけど、いつか俺を見てくれるって信じて待ってた」
プールサイドに膝をついて、泣き崩れてく。
大事な後輩の苦しむ顔、見たくないのに、
どうしてやることも出来へん。
「小瀧、ごめん。ほんまにごめん」
突き上げてくる衝動を必死に抑えながら、
小瀧の肩に手をかける。
「謝らんといてや。
ほんまは分かってたからっ・・・
神山くんを見つめる重岡先輩。
俺の知らん顔しとった。
ほんまに大事な人なんやって、
すぐ分かった。
諦めたくて、苦しくて。
やから、俺、ごめんなさい・・・」
「謝らんでええよ？
流星が来るまで、こうしてよ？
抑制剤、ほんまは持ってるんやろ？」
「うん・・・」
ポケットから取り出したカプセル。
小瀧の口元に運ぶ。
こくんと飲み干した後。
肩で息しながら。
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fool(プロフ) - mikuniさん» mikuniさーん💕こちらも読んで下さってたのですね💕嬉しい〜😍赤緑くんたちはこのまま幸せに突き進むはず💕そして、青桃ちゃんが気になるコメ、たくさん頂き嬉しいびっくりです😍書けるかなとドキドキです。 (2022年10月25日 22時) (
レス) id: 5c064e1f18 (このIDを非表示/違反報告)
fool(プロフ) - こっこさん» いえいえ、こちらこそ貴重な妄想😍ありがとうございます〜💕 (2022年10月25日 22時) (レス) id: 5c064e1f18 (このIDを非表示/違反報告)
mikuni(プロフ) - 最近の連日の更新、めちゃくちゃ楽しみにしてます😊赤緑くん、婚約おめでとう！！青桃くんが出てきたので、二人の迎える未来がどういうのか想像しちゃってます🤭これからも、foolさんのペースでの更新をお待ちしてます💗 (2022年10月25日 21時) (レス) id: 49b71a1036 (このIDを非表示/違反報告)
こっこ(プロフ) - こんな妄想に優しくレスありがとうございます😭😭😭ぜひお待ちしてます😍←図々しい(笑)素敵な作品の数々を生み出すのは大変と思いますが主さまのペースで無理せずにお待ちしてます😌 (2022年10月25日 19時) (レス) id: a4b13bf62f (このIDを非表示/違反報告)
fool(プロフ) - こっこさん» こっこさーんの頭の中すごい〜✨可愛いでしょうね〜💕また浮かんだら是非是非教えて欲しいです〜💕たまに行き詰まるので…たまにではないか…💦素敵なシーンありがとうございます💕書けたらいいな〜 (2022年10月25日 19時) (レス) @page44 id: 5c064e1f18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：fool
| 作成日時：2022年9月21日 14時
