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月の人との戦争していたあの日に、鬱は、もうだめだと思ってしまった。
戦場には鬱しか立っていなかった。
連れて行かれてしまったのだ。
鬱以外、その場にいた兵士たちは全て砕かれて、攫われてしまったのである。
あまりの恐怖に、鬱はそこから逃げてしまったのだ。
彼は一軍隊を率いる者として、やってはいけない�狷┐沖瓩鬚靴討靴泙辰燭里澄�
鬱はロボロやコネシマに酷い叱咤を受けた。
軍の団長として逃げは�狠儉瓩任△襪函△箸蠅錣吋蹈椒蹐�鬱を責めた。
彼が最も激怒した理由は、鬱が率いた団の中に彼の知人がいたからである。
死とは違う、未知の末路に対する恐怖と、仲間からの憤怒。
幹部全員が怒っていた訳ではないのは覚えている。
事実、グルッペンは責めも同情もしなかったし、失望の眼で自分を見ていなかった。
けれど、思ってしまったのだ。
(自分には、以前のような信用はない)
その日から鬱は心を病んでしまった。
ロボロやコネシマと合わす顔もなく、独りで部屋に閉じこもり、時に自壊しては騒ぎを起こして人に手を煩わせてしまう。
ショッピがいい例だった。
彼は体質上、最も鬱の側にいるのが良い、と判断されてしまった。
望んだわけでもないだろうに、不憫だと思う。
逃げ腰で、硬度を活かせない自分を、どうしてトントンたちは好いてくれるだろう。
長い付き合いの友人でも、信用がなくなってしまったら終わりだ。
きっと、簡単には戻れない。
大事にしたいと思った人も、ものも、自分の手で抱きしめるどころか触れることすら難しい。
人肌が恋しくなっても側にはいられない。
鬱はさらに希望を失ってしまった。
(この身体で生活すること自体、困難なのであれば、俺はきっと、もう戦えない)
指先が月の光に当てられて、きらりと光った。
青色ではなく灰色の、弱くて曖昧な色だった。
鬱はそれを眺めながら皮肉な笑みを浮かべる。
(角度で色が変わる宝石。折れて曖昧な俺にぴったりやね)
(怖い)
(死ではない結末が怖い)
(恐怖に逃げないことが、必ず正しいことなのか、もう分からない)
(どうして、みんなそんなに前向きなの)
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
・鬱
アイオライト 硬度7.5
多色性の宝石。
硬度はあるが、一方方向に劈開しやすい性質を持つ。
心を病んでおり、半分ほど未来を諦めている。
現在療養中。
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鯉口(プロフ) - あきらさん» コメントありがとうございます！最初の注意事項の項目を読んで察していただけると幸いです (2022年7月20日 0時) (
レス) @page1 id: ad6d0057cd (このIDを非表示/違反報告)
あきら - 宝石の国、、、、？あっいつも見てます頑張ってください (2022年7月19日 18時) (レス) id: 59a8197af5 (このIDを非表示/違反報告)
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