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秋が来た。すぐに冬がやってくる。寒い。寒い。
――心が寒い
＊
「……またか」
「またか……って、生きとるって言ったやん」
「死んではないでしょ。半分だけや」
ショッピとチーノの視線の先には、シーツがぐしゃぐしゃに皺ついて放り出されているベッドがあった。
ベッドの上には、青い宝石が大小それぞれの欠片になって落ちている。
人の形らしいものは見当たらない。
チーノは何度かこの部屋を訪れていたが、この状況は初めてだった。
一方で、ショッピは慣れた様子でベッドの向こう側に向かう。
そして、向こう側の下をのぞき込むように屈んだ。
「起きてますか。鬱先生」
ショッピの先には半身だけ身体が残った宝石がいた。
名は鬱である。
鬱は閉じていた瞼をゆっくり開けて、視界にショッピを捉えると、ふにゃり、と音がつきそうな弱い笑みを浮かべた。
「また割れてもた……」
「でも、今日は半分無事でしたね。起こすんでじっとしておいて下さい」
「頼みます」
手袋をしたショッピが、鬱を抱えてベッドに降ろした。
そのまま流れるように鬱の身体の欠片を拾って、目をこらしながら組み合わせていく。
「ショッピ君、治療上手くなったね」
「おかげさまで。しんぺいさんからも褒められました」
「チーノも、久しぶりやな。ごめんなぁ、こんな姿で」
「お久しぶりです鬱先生。俺こそ、なかなか会いにいけなくてすんません」
「ええよ。仕事頑張ってな」
鬱の治療が終わったのは約30分後だった。
ショッピの治療は早く、鬱はすぐに身体を治して動けるようになった。
彼の青い色の瞳が、宝石特有の輝きを放っている。
「で、何があったん。前来たときはこんなことなかったのに」
「あ〜……。いや、その……」
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鯉口(プロフ) - あきらさん» コメントありがとうございます！最初の注意事項の項目を読んで察していただけると幸いです (2022年7月20日 0時) (
レス) @page1 id: ad6d0057cd (このIDを非表示/違反報告)
あきら - 宝石の国、、、、？あっいつも見てます頑張ってください (2022年7月19日 18時) (レス) id: 59a8197af5 (このIDを非表示/違反報告)
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