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✾
「少しでもこの力が、患者を救ってくれたらいいなと思って、祈りを込めるんだ」
「優しい力の使い方だと思います。
俺にもそんな力もほしいなあ」
「ははっ。君の琥珀だって、人に元気を与える素敵な石だよ。
君が頑張る姿は少し心配にもなるけど、みんなに元気を与えてる」
「例えば？」
「新人の君が役に立とうと頑張る姿を見て、陸軍の隊長たちは自分たちも、って活気づいてるよ」
コネシマは特にうるさいかな、と柔らかい笑みで言ったしんぺい神に、チーノは少し意外だ、と言う。
「ゾムだって、君が側にいて話を聞いていなければ、ずっと本音を話せなかったかもしれない」
「可能性の話じゃないですか」
「歪んでるなぁ……。そんなに自分が嫌？」
「好きにはなれないです」
「自分を好きになることは簡単じゃないよ。
体質なんて特に。
でもね、可能性の話でも、ただそこにいる、ということだけが人を救うこともあるんだ」
「焦らなくていいんだよ。君はちゃんと、みんなに希望を与えてる」
「……いるだけで、何かができてる……」
チーノにとっては、平凡な言葉だったのかもしれない。
具体的な活躍をしたいんだ、と望んでいるチーノにとっては不安定すぎる言葉だ。
けれど、
(ちゃんと大切にされているんだなって、思ってしまった)
(俺が自分を好きになれなくて、でも他人を羨ましがって憎んだり出来ないのは、きっと――)
「ありがとうございます」
「君はもう何回もこの部屋でお世話しているからほっとけないんだよね」
まだ新人だっていう感覚が抜けないのかな、としんぺい神は言った。
チーノは暫く黙ったあと、恐る恐る彼に質問をした。
「しんぺいさんにとっても、俺はいるだけで役に立っているんですか？」
その問いに、しんぺい神はふっと笑みを消した。
聞かれたことが予想外だったのか、すぐに応えることが出来なかった。
しかし――
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鯉口(プロフ) - あきらさん» コメントありがとうございます！最初の注意事項の項目を読んで察していただけると幸いです (2022年7月20日 0時) (
レス) @page1 id: ad6d0057cd (このIDを非表示/違反報告)
あきら - 宝石の国、、、、？あっいつも見てます頑張ってください (2022年7月19日 18時) (レス) id: 59a8197af5 (このIDを非表示/違反報告)
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