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「俺も！ 俺も行きたいです！」
大きな一言が、執務室に響く。
彼の言葉に数秒驚いて黙ってしまったグルッペンは、静かに顔に手を当て俯いた。
何も言わなくなってしまったグルッペンに代り、今度はトントンが口を開く。
それは、優しい声だった。
「お前の気持ちは分かる。
けどな、グルさんの気持ちも考えてやって」
「トントンもそう言うんか。
俺だって役に立ちたいって思うことの、何があかんの」
「何も悪い事じゃない。けどな？ 分かってほしい。頼むから」
「……はい」
チーノはそう返すしかなかった。
トントンの頼む、という言葉に、責めるような文句はこれ以上言えなかった。
静まりかえった執務室で、ゾムが眉を下げてふっと息を吐く。
肩を落としたチーノと、俯くグルッペンを交互に見て、何かを考えていた。
しかし、いい案は浮かばなかったらしい。
すぐにこの空間から抜け出すように、
「じゃ、俺は戻るわ。まだ仕事が残っとるし」
と行って出て行ってしまった。
「チーノ。お前もまだやることあるやろ。
残業したくなかったら、はよ行き」
「……失礼しました」
チーノも続いて執務室を去る。
黙り込んでしまったグルッペンの顔を覗くようにトントンが声をかけたが、皇帝は空を仰ぐだけだった。
「心配ですねぇ。
好奇心も勇気も人一倍あって、硬度さえあれば、陸軍兵になれたでしょうに」
「それを願っても仕方が無い。
どう悩んでもチーノが戦うことを、今は望めない」
「グルさんは何も悪くないからな」
「分かっている。
だが、皇帝という身としては、やはり辛いな」
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鯉口(プロフ) - あきらさん» コメントありがとうございます！最初の注意事項の項目を読んで察していただけると幸いです (2022年7月20日 0時) (
レス) @page1 id: ad6d0057cd (このIDを非表示/違反報告)
あきら - 宝石の国、、、、？あっいつも見てます頑張ってください (2022年7月19日 18時) (レス) id: 59a8197af5 (このIDを非表示/違反報告)
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