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〜〜〜
「……もう見てるだけで暑い」
「あ、転んだ…」
「うわ、重なった」
自然公園での自由時間。この暑いのにどこからそんな元気が出てくるのか、走り回って遊んでいる男子組を尻目に、私たちは日陰に座ってしばし休憩。
「…ね、�眞呂�んって、…彼女いるのかな」
当たり障りない話題が尽きてきたところに、呟かれた凛花ちゃんのひと言から、話は恋愛の方に。
「どうなんだろう、聞いたことない」
「いないといいなぁ…」
「…恋多き女は忙しいね？」
「……そういう陽菜ちゃんは、ジェシーくんでしょ」
「、……ねえ、私ってそんなに分かりやすい？」
「まあまあ、ほら、どんなとこが好きなの？」
「……や、好き、かどうかはまだ分かんない、
ちょっと気になるくらいだから、…ほんとに」
相変わらずマイペースな凛花ちゃんと、どうしてかちょっと悔しそうにする陽菜ちゃん。
『陽菜ちゃんのそんな話聞くの、初めて』
「だってA、こういうの興味無かったから」
『……それも、そっか』
「…こういうのも、いいものでしょ？」
『……、うん、そうかも』
と、そんなことを話しているうちに、流石に疲れたのかいつの間にか散り散りになり始めた男子たち。それを見た凛花ちゃんが、ふと立ち上がる。
「…私、�眞呂�んのところ行ってくるね、
確かめないと、気になって眠れそうにないから」
「え、本気で言ってる？」
「…悩んでるだけじゃ埒が明かないし、
本人に直接聞くのがいちばん手っ取り早いのっ」
「……その行動力、ほんと尊敬する」
「陽菜ちゃんも、気になるなら聞いてみなきゃ」
「…や、無理だよ」
『…凛花ちゃん、がんばって』
「…ふふ、ありがとっ」
軽やかに駆けていった凛花ちゃん。�眞呂�んに話しかける直前、少しスピードを緩めて、前髪を整えて、深呼吸をひとつ。�眞呂�んに話しかけると、ふわりと顔を綻ばせる。その姿が、本当にかわいくて。
『……ね、陽菜ちゃん、わたし、協力するよ？』
〜〜〜
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作者名：春野菜
| 作成日時：2020年7月23日 20時
