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そして1ヶ月後の現在、診察室にて冒頭のセリフ。
…いやいや、大きすぎるでしょ。ケーキ2個との均等取れてないよ。
え、私なんか悪いことしたっけ?平均健康寿命削られるほどのことしてた自覚ないんだけど。前世悪いことしたの?ついてない所の騒ぎじゃないじゃん…。
「治療方針ですが…」
「ちょっと待ってください。」
少しくらい現実を受け止める時間くれよ。
こちとら余命半年宣言されてんだぞ?
優しさ胎盤に置いてきたんか。
とは、内気な私には口が裂けても言えないので口には出さないが。
思うだけタダ。
しかし話の腰を折ったは良いものの、私の脳みそは既に考えることをやめたのか真っ白になっているし、ただただこの沈黙に耐えられなくなってしまったので話の続きを促した。
「すみません。話、続けてください。」
「はい。今後の治療なのですが、現在腫瘍は…」
なんでも私の癌は”発育がとてもよろしく、転移までしてそれはもう元気”らしい。
私の元気奪っておいて生意気な奴め。
肺の方にある腫瘍は大きく、重要な神経のすぐそばにあり摘出不可、つまり手術の選択肢は消えた。
そのため、治療方法は”薬での治療か緩和ケアのどちらかになります。”とのことらしい。
他人事のように聞きながら、選べる選択肢は1つしかなかった。
「緩和ケアで。」
いやまあ、無理だよね。
治療費払える額じゃなかったもんね。なんせしがない薄給OLだしね。
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でででちゃん(プロフ) - KiiiiLAさん» ありがとうございます!完成までお楽しみください。 (2022年4月2日 10時) (レス) id: 66ca21e792 (このIDを非表示/違反報告)
KiiiiLA(プロフ) - ひかるくんが犬! 想像しただけで可愛いです! 物語楽しみにしています^_^ (2022年3月30日 22時) (レス) @page30 id: f5fdf1c4e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:でででちゃん | 作成日時:2022年3月19日 23時