実践 15 ページ23
俺の答えを聞いて、モノクロは満足そうな顔をした。
「そうか、分かったならいい。今日はこれで終わりにして帰ろう、明日から頑張ってもらうからな」
「うん、分かった」
いつの間にか開いていた出口に向かってモノクロが歩きだす。
俺もついていこうと2、3歩歩いたところでモノクロは急に立ち止まり、こちらを向いた。
「あぁ、そうだった」
「どうしたの？」
「帰る前に一つ、やらなきゃいけないことがある。何か分かるか？」
「やらなきゃいけないこと？ 何？ 今日はこれで終わりじゃないの？」
「これで終わりじゃない。……このまま考えさせても分からんだろうから、ヒントをやろう。ヒントはお前が殺した女共だ」
「えっと……、そうだな、誰かが見つけて警察を呼ばれるから？」
「違う。警察がいくら探したって、悪魔を犯人として捕まえられるわけないだろ。警察よりももっと厄介なのがいるんだよ」
頭を指でとんとんと叩きながらモノクロが言う。
「あ、もしかして悪魔狩り？」
「そうだ。そいつらに見つかると厄介なんだ」
いつか姉ちゃんに教えてもらった、悪魔を殺すためだけに結成された人間の集団。
そいつらは犬よりも鼻が利き、わずかな痕跡からでも悪魔の居場所を特定することができる。
そして鍛え上げられた肉体と悪魔を殺しきれる武器を持ち、死を恐れず真っ直ぐに向かってくる恐ろしい人間達だと、姉ちゃんは言っていた。
「少しでも悪魔が人間を殺した、もしくは悪魔が召喚された形跡からでもあいつらは俺達のことを見つける。だから、相当強い悪魔じゃない限り人間を殺したら血液一滴、髪の毛一本残さないようにしなくちゃいけない」
「で、でも、どうやって、死体を残さずに処理するの？」
死体を完全になかったことにする方法なんて全く思い付かない。
「それは悪魔による。パッと一瞬で消したり、自分だけの隠し場所に持っていったり、悪魔狩りとは関係ない人間とグルになって隠蔽したり、やり方はそれぞれだ」
そう言ってモノクロは、冷たい床に転がった少女達の死体と血溜まりをちらっと見て、こちらに目線を戻した。
悪魔によるか……、これは自分にあった方法を探す必要がありそうだ。
「モノクロはどうしてるの？」
一応今後の参考にしようと思い聞いてみる。
「俺は食ってる」
あ、これは参考にならないやつだ。
「まぁ、今回は俺がやってやる。さっきのじゃ全然足りないからな」
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凪 - ネタ帳からきました。待ってやっぱりモノクロ好っきぃ!!! (2021年12月25日 21時) (
レス) id: 7248708266 (このIDを非表示/違反報告)
ふな(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです！更新頑張って下さい！ (2021年7月24日 20時) (レス) id: eed263cb5f (このIDを非表示/違反報告)
Cry cry - 続きが楽しみです。がんばりんごー！ (2021年6月22日 16時) (レス) id: 72089608d6 (このIDを非表示/違反報告)
ソウルズ(カービィ)LOVE(プロフ) - ワーッ！(？)どうも！はじめまして！読ませて頂きましたが、すんごく面白いです！頑張って下さい！応援してます！ (2021年6月18日 21時) (レス) id: 604407214b (このIDを非表示/違反報告)
まきぴろん(プロフ) - 遅れてごめんなさい(汗)完成しました！！ありがとうございました。 (2021年1月4日 12時) (レス) id: 24af0dff4d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：衛生兵079 | 作成日時：2020年11月2日 14時
