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本題 ページ6

「よーし、全員集まってるなー。って、何やってんだ?」

 入ってきた先生が驚いた顔で言う。

 そりゃ驚くだろう。生徒指導室に入ったら今にも人にツルハシを振り下ろしそうな奴がいるとかやばすぎる。

「別になんでもないです」

 眼鏡の人が冷たい感じでそう言うと、海くんは小さく舌打ちをした。

「……覚えてろよ」

 そう言って海くんはツルハシを下ろして大人しく席に座った。

 よかった……のかな? まぁ、大人しく座ってくれただけいいか……。めっちゃイライラしてるけど。

「あー、いいか?」

 先生めっちゃ困ってる……。

 あの先生は学年主任の先生だったはず。もう一人の先生は……、えっと、教頭先生だったっけ? 何か入学式のときに挨拶してた気がする。

 ってか、多分教頭先生と思われる先生全然反応してないなぁ。この状況で驚かないってすごい。喋らないし。

「えーっと、骨倉、増田、北大路、遠野、鉤巻、菅部、蓮舎、7人全員いるな」

「ん」

「いるよー」

「はーい」

「はい」

「……は、はい」

「います」

 1人を除いてそれぞれが返事をする。

「ん? おい、遠野起きろ。すまんが誰か起こしてやってくれないか?」

 パーカーの人は机に突っ伏してすやすやと寝息を立てていた。

 ……一番近いのは私か、てか皆めっちゃこっち見てるしこれは私が起こさなきゃいけない感じか。

「ねぇ、起きて。先生来てるよ」

 声をかけながら軽く揺さぶると、パーカーの人はぴくっと動いた後、ゆっくり顔をあげた。

「……んぁ? 夕飯出来たのか?」

 そう言ってぼけーっとした顔で私を見ている。

 あ、この人寝ぼけてるわ。

「ふふっ」

 また三九くん笑ってるし。

「……ん?」

 パーカーの人は辺りをキョロキョロと見渡して少しした後、半開きだった目をパッと開いた。

「あぁ、ごめん。寝ぼけてた。今のは忘れてくれ」

「あ、うん。分かった」

「うん。えーっと、すみません先生、寝てました」

「よし、遠野も起きたし、なぜ今日お前達を呼び出したか話すぞ。今日集まってもらったのは……」

 学年主任の先生が話そうとしたとき、教頭先生が口を開いた。

「君達は、七不思議を信じますか?」

 沈黙。

 何言ってるの? まさかこれを聞くためだけに呼び出されたの?

 誰も何も言えずにいると、また教頭先生が口を開いた。

「もう一度聞きます。君達は七不思議を、科学では説明できないような心霊現象を信じますか?」

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玄米 - うおおおおおおん(?)新作ですか!?新作ですよね!嬉しいです!ホントに好きです。応援してます。めっちゃコメントしてますが、決してキモい奴でも追いかけてる奴でも無いです。ただ好きなんです!頑張ってください! (2021年2月26日 21時) (レス) id: db446f1b3a (このIDを非表示/違反報告)
猫だと被る。じゃあどうしろと!?(プロフ) - 菅部くんのスコップがカバンに入りきってないのがすごい可愛いです('ω'*)更新楽しみに待ってます(´ω`*) (2021年2月26日 13時) (レス) id: 6e4ba6028f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:衛生兵079 | 作成日時:2021年2月25日 18時

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