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「ななな、泣かないで! 大丈夫だよ! 良いことがあるとかないとか関係ないし! これも何かの縁ってやつだよ! ……多分」

 そう言ったら、大地くんはボロボロ泣き始めてしまった。

「えぇ!? 何でぇ!?」

 三九くんは無音で爆笑してるし……。

 どうしよう!?

「ごめん……嬉しくて……」

「良かったぁ……。なんか酷いことしちゃったと思って焦ったよ……」

「ごめん……。ごめん……」

「そんな謝る必要なんてないよ!? 大丈夫だよ!」

 あ、少し笑ってくれた。

 ……とりあえず大丈夫、かな?

「これからよろしくね」

「……うん」

「俺ともよろしくしようぜ?」

 三九くんが私に手を差し出しながら言う。

「それは……、ちょっと良いかな」

「はぁ? 何でよ」

「いや、なんかめっちゃ馬鹿にされたから」
 
「えー。三九ちゃん傷付くー。じゃあそっちのマスク君は俺とよろしくの握手してくれるか?」

 三九くんは私から大地くんの方に手を差し出す。

「これからよろしくな」

「あ、えっと、よろしく……」

 しばらく無言の時間が流れる。

 何でいつまでも手を引っ込めないの? 諦めないの?

 どんだけ握手したいんだよ……。

 すると、横から赤い軍手をはめた手が伸びてきて三九くんの手を握った。

「誰もやんねーなら、俺がよろしくしてやるよ」

 ゴーグルの人!? 急に入ってきただと!?

「おー、よろしくー」

 え、普通に対応するの?

「俺、骨倉海ってんだ。……えーっと、1組! お前らは?」

「俺は2組。朱里ちゃんも2組だよ」

「あっ、朱里です。よろしくー」

「そっちのお前は? 名前なんてったっけ?」

 大地くんを指差して海くんが言う。

「……菅部大地。5組」

「おー、そっか。そっちの眼鏡は?」

「あ?」

 海くんが指差したのは羊羮を貰ってたあの眼鏡の人だった。

「お前は何組だ? あ、その前に名前……」

「黙れ。何でお前みたいな奴に教えてやらなきゃいけないんだ? 馬鹿そうな面しやがって」

 うわっ、すごく感じ悪い。聞き方も悪かったかもしれないけどそんなに言う?

「あぁ? 何だと!? 誰が馬鹿だって!?」

 海くんキレてる。立ち上がってツルハシ構えてるし……。

「あぁ、その。喧嘩は駄目だよ……」

「やめといた方がいいと思うぞー」

「馬鹿で短気か? お前みたいなのが……」

「蓮、やめろって」

 その時、扉が開いて先生が2人入ってきた。

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玄米 - うおおおおおおん(?)新作ですか!?新作ですよね!嬉しいです!ホントに好きです。応援してます。めっちゃコメントしてますが、決してキモい奴でも追いかけてる奴でも無いです。ただ好きなんです!頑張ってください! (2021年2月26日 21時) (レス) id: db446f1b3a (このIDを非表示/違反報告)
猫だと被る。じゃあどうしろと!?(プロフ) - 菅部くんのスコップがカバンに入りきってないのがすごい可愛いです('ω'*)更新楽しみに待ってます(´ω`*) (2021年2月26日 13時) (レス) id: 6e4ba6028f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:衛生兵079 | 作成日時:2021年2月25日 18時

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