やっと話せた sh #16

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『いい天気みたいだよ、巨くん』


ベッドの上で起き上がった Aを見ていた


｢ホント？ 綺麗だね Aの背中…
風邪引くよ？｣

『///あ、』

身につけるものを探す彼女を俺とシーツで包み込んだ

｢おはよう A ｣
『///おはよう』

｢海も穏やかで朝日がキレイでしょ｣
『うん、とってもキレイ･･巨くんと一緒だからかな』

「A･･今日さ、福岡帰るでしょ、夜、遅くても会わない？よければ俺が行くから」
『本当に？』
「Aが淋しそうな顔してるから、終わるのはキャンプで俺たちはこれからでしょ？」

『巨くん･･･』
彼女が俺に抱きつく









「じゃあ 生目でね」
『はい いってらっしゃい』

手を振る彼女にくすぐったさを感じる

(一緒に暮らしたらこんな感じなんだな･･)


「悪くない･･」


甲斐「巨さん おはようございます 何が悪くないんすか？」

エレベーターホールで拓也から声がかかる

「ん？ナイショ」

拓也「そんな嬉しそうに(笑)｣

｢今日でキャンプ打上げや頑張ろな｣

拓也｢最後の朝は荷物まとめないけんけ大変っすよ｣

｢帰れるのは嬉しいけどな｣


と、言いながらも俺は夕べAに手伝ってもらった


拓也｢巨さん…Aさんのハガキも最後になるっすね｣

｢そうだね 寂しいね、結構、楽しみにしてたからな〜｣

拓也｢俺も今日見かけたら挨拶するっす｣


(そう言えば今日はハガキくれんのかな？生目にさえ俺の方が先に着くだろうし)


今だって俺の部屋にいるわけだし







でも生目に着いて驚いた


｢…!!｣

『東浜選手 おはようございますラスト頑張ってくださーい』

Aから差し出されたはがきを受け取る

｢めちゃ慌てたんじゃないの？ビックリした(笑)」

『タクシーに乗るとき まだ皆さん荷物積んでましたよ』

「そっかいつもより荷物あったからな〜この１ヶ月、毎日ありがとう｣

涙ぐむ彼女

拓也｢巨さん Aさん泣かしてどーするんすか｣

｢そんなつもりないけど…｣

栗原｢Aさん おはようございます、今日もキレイです///｣

『/////』

拓也｢なん さらっと言いよん｣

｢本当のことだから仕方ないよね｣

拓也「なっ巨さんまで･･」

『あの///…皆さんグラウンドに向かってくださいね？』


そして午後になりＡ組の選手はグラウンドに集まる



俺が立っている位置からスタンドに座る彼女が見えた


きっとこの先も俺の人生には横に彼女がいる気がした



ーFin−



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