やっと話せた sh #16

#16 ページ17

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目が合ったまま彼女は言った


『巨くんの手 凄いね』


俺の手を取り迷わすマメに触る


『本当に好き 頑張ってる巨くんの手…』


告白されたかと思うほど“本当に好き･･･”は刺さった

やわらかく微笑むAちゃんを抱きしめてしまいたくなる


(･･･俺 彼女のことが好きなんだと今更ながら気づいてしまう)



巨「ほらっ着ておいでよ ほぼ決まりだけどさ(笑)」


照れ隠しに試着室に押し込む




しばらくして···

『どおでしょう？』

照れながら出てきた彼女がめちゃめちゃ可愛くて

巨「いいよ Aちゃん 似合ってる！」


『/////ソックス履いてないからちょっと 恥ずかしいです』


「彼女さん 可愛らしい方ですね本当にお似合いです」



ゴルフシューズを見てる間 スタッフに言われた


否定する気もなく


巨「そうですかね？」


少し離れたとこから


彼女が下を指して

『これにする』

と言った


巨「じゃあ これで支払いお願いします」


カードを出すと困った顔をして“えーっ”と言いながら

走ってきたAちゃんを手で制す



巨「最初からプレゼントする気だったから
カッコつけさせて？」

少し戸惑いながらも

『では大切に着ますね ありかとうございます』


男を立てることもできる女性だ。




『巨くん･･･持ちます』


俺から紙袋を取り上げようとする彼女


巨「そんなことさせないよ 女の子に荷物持たせるなんて」


『女の子かぁ〜なんか嬉しい ありがとうございます 巨くん』


(俺の心の中がうるさい)


そして キャンプ休養日の朝 クラブハウスには松田さんの姿だけ


巨「あれ？慶三さんはいないんですか？」

松田さんに尋ねると

松田「家族が来るらしいで」

巨「それは仕方ないな えっとこちらが今日一緒に回るAさんです」


『おはようございますよろしくお願いします』

松田さんの瞬きが多くなぅた

松田「聞くけど 巨･･･彼女か？？」

巨「友人ですよ」

松田「友人ねぇ･･･この前の朝の娘だよな？」

ニヤニヤする松田さんが不気味だった


「おーーーっ おはよう 慶三さんの代打できたで」

現れたのは柳田さんだった


松田「なんや慶三も代打を送るのにゴルフできるヤツに声かけろよな」

巨「じゃあ スタートしますか？」

松田「よし！いくでトム待ってろや」

柳田「なんすか？トムって」

松田「おまえ トムを知らんのか？」

巨「トムワトソンコースだからでしょ？」

松田「そーや」


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