雨の中で出会った少女は…

３５話 ページ37

反論していた山内さんは急に反論を止めた……そして私たちはこの事件に蹴りをつける


「あんたは相澤さんの元カノ……そんなんじゃないんか？」

「………！…何でそれを！」

「それに、貴女の父親を相澤さんに殺された…」


その事を言ったら山内さんは膝から崩れた……下を向き、唇を噛み締めているようだ……そして決心したかのように話し出した


「そうです…私が殺しました……」

「………何でそんなことを……」


と、園子ちゃんが言うと


「だって！許せなかったんですよ！私の父を殺し、私と別れ、挙げ句の果てには他の女と結婚して何もなかったかのように幸せ暮らしている！それが許せなかった！」


今まで溜めていた思いや涙を出し始めた……


「今日にこのメンバーで集まると聞いたときには嬉しかったですよ……あぁ、やっと殺せるんだなぁって……」


このメンバーは昔の友達で、とても仲が良かったそう……この話を聞いたみんなはとても表情が暗い……

そんなことを気にせずに私はある質問をする…この質問によってこの人の気持ちが分かる……


『……山内さん…貴女、今後悔してますか？』

「おい、A！……」

「何言ってるんや！今言うことやないやろ！」


そんな周りの声を耳に入れず私は山内さんに近づき同じ質問をする


『ねぇ？今後悔してますか？』

「………えぇ、後悔してるわ……とっても……」

『良かった……その言葉が聞けて……』

「どういうこと？」


みんなはさっぱりわからないようだ……そんな事はどうでもいい、私は言葉を続ける


『大丈夫…貴女はまだやり直せる……確かに一回黒に染まってしまった……だけど貴女は反省の色と後悔の色で染まってしまった黒を白に近い色に戻すことができる…』

「……………」

『だからちゃんと罪を償って……ちゃんとした白には戻れないけど白に近い色に戻ってまた新しい色で自分を染めて……』


これは私なりの励ましの言葉……この言葉を言ったら山内さんはさらに泣き出して「ありがとう…ありがとう」とずっと言っていた……

それから山内さんは警察署に連れていかれた……その顔はとても晴々としていた

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