雨の中で出会った少女は…

１７話 ページ19

そのセリフに新一は


「おめぇすげぇな、匂いと雰囲気だけでわかるなんて」


とても感心していた。


『まぁでも半信半疑ぐらいだったけどね。だいたい勘だし、でもちゃんとした証拠もあったから100％新一ってわかったんだよ』


などと自分の心境をAは述べていた。このAが言ったことに新一は少し疑問に思った


「おいA、ちゃんとした証拠ってなんだよ？」


確かにちゃんとした証拠と言うものを見せてもらっていないため何が証拠か全くわからない


『証拠って言うのは、さっき言った自分で感じた五感と第六感のこと、それから有希ちゃんからもらった写真だよ』

「(まさか‼)なぁ、その有希ちゃんって……」

『そう‼新一のお母さんだよ‼私有希ちゃんと仲良しでね、昔あったことがあるからその時に新一の自慢ばっかされてその時にもらったのがこれ』


と言い、新一に見せたのは一枚の写真。しかも子供の頃の新一が写っている


「(あんのばばぁぁぁ)」


そんな新一の怒りなど目もくれずに写真と写真にそっくりな顔を見比べている

それと同時にAは後悔もしていた


『(やっぱりあの時に止めておけばこんなことにはならなかったのに……これをやったのは黒ずくめの組織だろう………はぁ……駄目だなぁ私は)』


そんな事をそれぞれが考えていると

ｶﾞﾁｬ……とドアが開き奥から「新一〜いるの〜？」などどいう声が聞こえる


「ら、ら、蘭だ‼」


新一は叫び、博士の後ろにとっさに隠れた


「あら、阿笠博士……」

「い、いやぁ久しぶりじゃのぉ蘭くん‼」


動揺を隠せていないまま蘭に挨拶をした

蘭は辺りを見回し推理小説ばかりの本棚を見て「だから新一が推理バカになっちゃうのよ」と呟いた

その言葉に反応した新一は


「うっせえなぁ…」


と思わず声に出してしまったその声を聞いた蘭が


「誰？そこにいるの……」


と聞く。博士が上手い言い訳を考えようとするがなかなか思い付かない


「(マ、マズイ……)」


そう思っていたときに救世主が現れた

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