3日目�� ページ7
心のどこかでは、Aの事を考えつつも仕事に集中する。
今日は月に一度のネタ会議の日。
それぞれ持ち寄ったネタをプレゼンして、使えるものにするためにテコ入れしたり、話し合う。
今日も長々と話し合った結果、すっかり夜は更けていた。
「それじゃあ本日の会議は終了！」
虫さんの声を合図に全員が立ち上がりパチパチと大きな拍手をする。
俺らの恒例行事、SOだ。
毎回毎回回を重ねる事にSOの時間は長くなっていき、今日も手が真っ赤になるくらい叩いた。
SOも終わりそろそろ解散か、という時だった。
「メシ行くー？」
りょうが口を開いた。
それを合図に口々にお腹減った、どこに行きたい、等の声が上がるが、虫さんがカメラを回してサブチャンを撮り始める前に、手を打たなければならない。
「俺は行かん！」
「てつやノリ悪っ！」
「でも、お腹減ったっしょ？いつも通りてつやはすき家でジャンケン参加したらいいやん」
「すき家も行かん！俺は今日はダメなのー！」
腕を自分の体の前で大きく組んでバツ印を作ってみせ、これ以上批判を食らう前にリュックをひっつかんで撮影所を飛び出した。
事故起こさない程度に車を飛ばし、家に直帰する。
エレベーターを待つのも何だかもどかしくて、階段を一段飛ばしで駆け上がり、自分の部屋を目指す。
「ただいまっ！！」
飛び込んだリビングには、ちょこんと椅子に座ったバジュラモジュラと向かい合って一方的に話し掛けているのA。
俺の声に驚いたらしく、目を丸くしている。
『びっくりした！！てっちゃんおかえり！』
すぐに大きな瞳はいつもの大きさになり、ふんわりと笑って迎え入れてくれたA。
「俺がおらん間大丈夫だった？」
『平気だよぉ。あ、てっちゃん。りょうくん元気だった？』
「ん？いつも通り元気だけど…」
『そっかぁーゆうすけくんは？』
「ゆうすけ…？あぁしばゆーか。元気元気…って、何でA2人の名前知ってるん！？」
驚いて思わず尋ねると、Aはさも当たり前のように
『だって、りょうくんもゆうすけくんもよくてっちゃんのお家に遊びきてたじゃん！』
そう言えば、2人はよくうちに遊びに来てたな…と納得。
Aは嬉しそうに、りょうくんは来る度に美味しいものくれたんだよー！と教えてくれた。
「覚えてるもんだな…」
金魚、侮れない。
と思いつつ、なんか悔しい気持ちになるのは何故なのか。
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えみ - 話が美し過ぎた… (2020年7月20日 3時) (
レス) id: 4b46f7439f (このIDを非表示/違反報告)
ヨウ(プロフ) - *ameto*さん» ありがとうございます！曲とともに見て頂けて嬉しいです。イメージ通りのお話になっていたでしょうか？是非また他のお話も見て下さると嬉しいです！ありがとうございました！ (2019年9月6日 0時) (レス) id: 523a836345 (このIDを非表示/違反報告)
ヨウ(プロフ) - Mrs.ぱんぷきんさん» ありがとうございます！今回は今までの橙さんとは違った雰囲気のお話だったので、不安でしたがそう言って貰えて嬉しいです！でもやっぱりラブラブなお話が書きたくなるので、また次の橙さんに期待していて下さい！ (2019年9月6日 0時) (レス) id: 523a836345 (このIDを非表示/違反報告)
*ameto*(プロフ) - 完結おめでとうございます。こうなるとわかっていても避けられない、2人の運命にうるっと来ました…。神曲を教えてくださって、こんなに素晴らしい作品を読ませていただいて、本当にありがとうございました！ (2019年9月3日 0時) (レス) id: 7b77494f9e (このIDを非表示/違反報告)
Mrs.ぱんぷきん(プロフ) - 完結おめでとうございます！執筆お疲れ様でした！毎度のことながら、素敵なお話をありがとうございます！ヨウさんの書く橙さんが大好きです！心がギュってなって、きゅんってなって。次回作も楽しみに待ってます！また橙さんをお願いします！！！ (2019年9月2日 18時) (レス) id: 318cc8d8b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヨウ
| 作成日時：2019年8月27日 11時
