寛×保育士 ページ22
「Aー!ちょっとお願いあるんだけど!!」
突然の姉からの電話。
姉と私は5歳差があり、姉は既に結婚して子供もいる。
時々日が会う時は週末会っていたが、姉も仕事復帰してからなかなか忙しいらしく会う暇がない。
そんな時の連絡だった。
『お姉ちゃんどうしたの?突然電話なんかしてきて…』
「急でほんとごめん!あんた今日から3日間夕方暇!?」
かなり切羽詰まっているのか、早口で喋る姉に圧倒される。
今日から丁度上司に有給消化して欲しいと言われ長いこと休みをもらっている。
暇といえば暇、だ。
まぁ内容によるが…
『えーうんまぁ…』
「本当!?ラッキー!実はさ、私急遽今日から3日間会議入っちゃって子供迎えに行けないのよ…旦那も無理だって言うし…明希のお迎えお願いできない?」
明希、と言うのは姉の娘だ。
姉はかなりガサツな性格だが、明希ちゃんは姉に似ずに可愛く成長した。旦那さんに感謝だ。
『あー明希ちゃんのお迎え?全然いいよー』
「本当助かる!!ありがと!!」
後で保育園の地図LINEしとくから、17時くらいに宜しく!
そう言われると物凄い勢いで電話を切られた。
流石姉、だ。
『お姉ちゃん忙しそうだなぁ…』
まぁ何だかんだ明希ちゃんに会うのも久しぶりだし、良いかな。
午後姉からのLINEを貰い、夕方のんびりと目的の保育園へと向かった。
『ここー…?だよね…』
目の前には可愛い装飾のされた門。
中をキョロキョロ覗くとなんか不審者と勘違いされそうだ…
勝手に入っていいのか迷っていると後ろから声を掛けられた。
「あら、どなたかのお迎え?」
この保育園の保護者だろうか?キッチリとしたスーツ姿の女性が立っていた。
『あ、はい。姉の子供のお迎えに…』
「あら、そうなの?そのまま入って大丈夫よ!」
『あ、そうなんですね。ありがとうございます』
言われた通りに門を開けるとギギッと少し錆びた音がする。
中に入り園庭を通る。
テラスにはそれぞれのクラスで部屋が区切られているのが見えた。
えーっと明希ちゃんは年長さんだから、ひまわり組だったはず…
「ひまわり組」と書かれた扉の前に行き中の様子を見ると先生らしき人が気付いてくれた。
あれ、珍しく男の先生なんだ。
「おかえりなさい!どなたのお迎えですか?」
『あ、どうも…明希のお迎えなんですが…』
「あ、明希ちゃんの!!少々お待ち下さい!」
その短髪塩顔の男の先生はそう言って部屋へ入っていった。
「明希ちゃーん!お迎えー!」
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ヨウ(プロフ) - ななみさん» そう言っていただけて良かったですー!また続編の方にも遊びに来ていただけると嬉しいです! (2019年6月25日 0時) (レス) id: 523a836345 (このIDを非表示/違反報告)
ななみ(プロフ) - キュンキュンしちゃいました〜!すっごく読みやすい文章で大好きです!ありがとうございます! (2019年6月20日 22時) (レス) id: d77610da69 (このIDを非表示/違反報告)
ヨウ(プロフ) - なぁさん» いつもありがとうございます!中村先輩、まだキャラがブレブレで申し訳ないです…続編頑張りますね! (2019年6月20日 21時) (レス) id: 523a836345 (このIDを非表示/違反報告)
ヨウ(プロフ) - ななみさん» ありがとうございます!寛太先生続編書かせていただきました!期待に添えたものではなかったら申し訳ありません…また遊びに来ていただけると嬉しいです! (2019年6月20日 21時) (レス) id: 523a836345 (このIDを非表示/違反報告)
ヨウ(プロフ) - Mrs.ぱんぷきんさん» リクエストにお答え出来るようなお話書けるか分かりませんが…はたらくおにいさん。の橙くんはツンツンキャラが多かったので頑張ってみますね! (2019年6月20日 21時) (レス) id: 523a836345 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ヨウ | 作成日時:2019年4月21日 1時