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次の日。
マンションを出るともうあの現場の人達は来ていた。
職人の朝は早いなぁなんて見ていると、軽トラに寄りかかってタバコを吹かすオレンジ頭のお兄さん。
特に話す間柄でもないし、と足早に通り過ぎようとすると。
「はよ」
どきんと跳ねた。
ゆっくり振り返ると、オレンジ頭のお兄さんが気だるそうに軽トラに寄りかかりながら体をこちらに向けている。
私、に声掛けたんだよね…？
『お、はよう…ござい、ます…』
挨拶されたからには、挨拶しとかないと。
取り敢えず返すとじっと見つめられたあとタバコを赤い吸殻入れで揉み消し現場の中へと入ってしまった。
な、何だったんだろう…
そう思いつつ仕事に遅れてしまうと急いで駅へ向かった。
次の日も、また次の日も。
あのお兄さんはいつも軽トラに寄りかかりながらタバコを吹かし、私に声をかけてくれる。
最初はおはようの挨拶だけだったけど、次第にそれ以外にも話すことが増えてった。
その日はちょうど仕事が休みで、ゆっくりと目が覚める。
窓の外を見ると、真剣な表情で仕事をしているお兄さん。
一生懸命働く人は、カッコイイ。
そう感じた瞬間だった。
あの高い足場をひょいひょいと登り、木材を運んだり、ぶら下がりながら作業をしたり。
本当は怖くてみたくない気持ちがあるはずなんだけど、何でだろう。
お兄さんの仕事してる姿は見たくなるんだよね…
時間を見るとお昼少し前。
せっかくなら、と私はおにぎりと唐揚げを作りタッパーに詰める。
昨日作りすぎちゃった煮物もあるから、それも持って。
…違うよ、ただ、ご苦労さまって言うだけ。だもん。多分。
そっと中を覗くと丁度お昼休憩だったようで職人さん達がコンビニへ出掛ける準備をしていた。
タイミングバッチリ！
『あ、あの…』
「お！嬢ちゃん！今日仕事休みか？」
『あ、はい。それで、良かったらこれ…』
丁度初めて私に声を掛けてくれたおじさんが気付いてくれた。
タッパーに入ったおにぎりと唐揚げ、煮物を見ると嬉しそうに声を上げた。
「良いのかこれ！」
『はい、私一人じゃ食べきれないので、良かったら』
おじさんが他の人も呼んですぐに職人さん達が集まってくる。
目的果たせたし、家戻ろうかな、と思っていたらぐっと腕を掴まれる。
何かと思い視線を辿らせると、白い軍手と、逞しい腕。
顔を上げたらあのお兄さんだった。
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ヨウ(プロフ) - ななみさん» そう言っていただけて良かったですー！また続編の方にも遊びに来ていただけると嬉しいです！ (2019年6月25日 0時) (
レス) id: 523a836345 (このIDを非表示/違反報告)
ななみ(プロフ) - キュンキュンしちゃいました〜！すっごく読みやすい文章で大好きです！ありがとうございます！ (2019年6月20日 22時) (レス) id: d77610da69 (このIDを非表示/違反報告)
ヨウ(プロフ) - なぁさん» いつもありがとうございます！中村先輩、まだキャラがブレブレで申し訳ないです…続編頑張りますね！ (2019年6月20日 21時) (レス) id: 523a836345 (このIDを非表示/違反報告)
ヨウ(プロフ) - ななみさん» ありがとうございます！寛太先生続編書かせていただきました！期待に添えたものではなかったら申し訳ありません…また遊びに来ていただけると嬉しいです！ (2019年6月20日 21時) (レス) id: 523a836345 (このIDを非表示/違反報告)
ヨウ(プロフ) - Mrs.ぱんぷきんさん» リクエストにお答え出来るようなお話書けるか分かりませんが…はたらくおにいさん。の橙くんはツンツンキャラが多かったので頑張ってみますね！ (2019年6月20日 21時) (レス) id: 523a836345 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヨウ
| 作成日時：2019年4月21日 1時
