歌姫の妹【Dr.STONE】 (ページ6)

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すると大樹が戻ってきて、復活液の説明を千空がしていた

大「……今、なんて言った？千空」

千「あ？ナイタールだよ。鉱物のフェライト粒界を…」

大「違う！難しい話は俺にはわからん！

"酒さえあれば"？

もしや葡萄って…ワインの……」

千「…やるじゃねぇかデカブツ！」

『出たね偶に閃く大樹の頭脳！！』

ほんとに偶にあるんだよなぁ～！

葡萄を沢山持ってきてそれを潰す

『待って待って大樹！中身めちゃくちゃ減ってる！』

大「む！？何故だ！？」

『ここは私がやるから大樹はもっと葡萄とってきてくれる？』

大「嗚呼！わかった！」

髪を結んで服が汚れないよう下着に着替え葡萄を丁寧に素早く踏み潰す

千「ククク、相変わらず器用なこって」

『これくらい出来ないとね』

それから3週間。冬を越してついにワインが完成した

千「おお！思ったよりいけんじゃねぇか。市販品の約100億倍ひでぇがな」

大「ワインって葡萄さえあればこんな簡単に出来るもんだとは！！」

『待って待って今サラッと凄いこと言わなかった？？

市販品飲んだことあるの！？』

千「……」

『コラ！目逸らさない！』

千「あ"～、過ぎた話はいいじゃねぇか。

それよりか次の話行くぞ！」

あっという間に話を流されてしまった…

それからあっという間に冬を越し、春になった

『……！、千空！』

ふと目を移した鳥の羽の石像が解けていた

つまり…！

千「ククク、教えてやるよテメーら。"科学ではわからないこともある"じゃねぇ

わからねぇことにルールを探す、そのくっそ地道な努力を

科学って呼んでるだけだ…！」

石化が解け、鳥が大空を舞った

大「う……うおぉぉおぉ！！」

『やった…！1年で、やっと…！やったぁあ！』

らしくもなく、今日は大声を上げた

寒い冬を乗り越え、地道な作業で復活液を作り上げた

千「実験始めて1年……第100何十回目か？意外と早かったな。ククク、地道なもんだ

ファンタジーに、科学で勝ってやんぞ

唆るぜこれは…！」

『……さてと、復活液が完成したのは大樹が葡萄を見つけてくれたお陰だよ』

千「嗚呼、テメーの手柄だ

最初に助ける人間くらいテメーが決めろ」

大「……ありがとう、千空。A。

答えはもちろん、決まっている…！」