5話 ページ6
『いのにい！薪なくなった！』
伊之「あぁ？待ってろ！」
結局、親分呼びは勘弁してもらい、いのにい、と呼ぶようになった
いのにいと暮らし始めてもう1週間が経つ
いのにいはこの森のことを知り尽くしていて、いろんなことを教えてくれた
そして、この前鬼に食べられてしまった人達は、いのにいを良くしていてくれた人達だったらしい
亡くなってしまったことを言ったら…
伊之「…そうか」
と、それだけで会話が終わった
でもね、被り物をしていても私にはわかる
いのにいが、泣いてること
いのにいはとても優しい、猪突猛進！な性格で誤解されやすいけど、とても優しくて、いい人なんだ
…私がもう少し早くパルキアと出会って、この世界に来て、あの家を尋ねていれば、あの人たちは助かって、いのにいもこんな思い、しなかったかもしれない
ネガティブ思考な私はそう思い、3日ほど引きこもってしまった
その間、いのにいはずっと心配してくれていたみたいで、私の前にいつも食事を置いていてくれた
そんな日々が3日続いた夜、いのにいは食事を置いて、私の目の前にしゃがんで、私を抱きしめた
伊之「なあ、なんでそんな元気ねぇんだよ。…てめぇまで静かになんなよ」
『っ…！！…いの、にい…』
そうだ、いのにいに寂しい思いをさせてしまったのなら、私がそれを埋めなければ
『ごめっ、なさっ…！ごめん、なさい！ごめんなさい…！いのにい…ごめんなさい…！』
結局、ずっと我慢していた涙が溢れてきて、いのにいに縋りながら泣いた
それをずっと、いのにいは無言で背中を撫でていてくれた
『…ふふっ』
思い出すと懐かしいなぁ
伊之「取ってきたぞ！」
『ありがとう！…こんなに沢山！流石いのにい！』
伊之「！、ま、まあ親分だからな！これくらい当然だ！」
うん、可愛い←
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レス) id: 7996fa9caa (このIDを非表示/違反報告)
神崎 - 絵めちゃくちゃうまいですね！ (2020年5月16日 10時) (レス) id: bf878b2d72 (このIDを非表示/違反報告)
ろまろま - ミミロップ可愛いですよね！なつき進化の条件高めなのでミミロルから育てて進化して、おんがえしで大活躍した時は完動して泣きそうになりました！ (2019年12月1日 21時) (レス) id: 00cb91440a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：繭花 | 作成日時：2019年7月27日 3時
