参、その少年は ページ8
cn side
僕のことが見える人間に出会った。
近づいたときに、彼の瞳には僕とイノちゃんが映っていた。
本当のようだ。
幽霊にも、人間と同じように持っている能力は人それぞれ。役に立つときもあれば、時に悪となる。
その例に、
イノちゃんは触れたものの体調を変化させる。
その場合によって、体温は上がったり下がったり。
一方僕は、生物に触れた場合、その生物は眠気に襲われる。
実は、予め知っていた訳ではない。
まだ僕が幽霊になった頃は、何も見えないのにその人に僕の手が当たるので、ただ人が驚いているのを面白おかしく思っていた。
だが、一定期間を過ぎた時、能力が身につく。
因みに一定期間というのは49日。
普通に触れることも出来なくなった。
そして、僕が人に触ってしまう形になると、その人は糸がプツンと切れたように座り込んで眠ってしまう。
そのせいで、何度も何度も祓われそうにもなった。
�牋�霊�甓薪抔討个譴燭海箸世蹐Α�
だけど、もっと悪い者たちもいる。
その能力を悪用し、人を苦しむ姿を見る。
そういう腐った幽霊も、ここにはいる。
僕を映し出してくれた少年は名前を伝えようとした。
彼はまだ何も知らないのかもしれない。
リョースケ。
どかで聞いた名だったが、今は気づかないフリをしよう。
リョースケが手当てをし終わり、また僕たちをその瞳に映す。
慧「手当てしてあげるとか優しいねぇ。」
涼「そうですか…？でも人の役に立てた気分でなんだか嬉しいです。」
「…なんで居候させてくれるの…？」
涼「えっ？」
単純に疑問だった。
幽霊に居候させてと言われて、普通は嫌がるところだろう。
断られることも覚悟だった。
涼「…俺、人の役に立てたことないんです。
だから、役に立てるならって思って。
…自己満足かもしれないですけど…へへっ。」
その笑顔は美しいけど…脆い。
保健室の薬剤の香りが嗅覚にツンッと刺激を与える。
慧「…やっぱりリョーちゃんいい人だねぇ。
だけど、人の役に立てたことない？そんなことないと俺は思うけどねぇ。」
「僕もそう思う。」
彼にどことなく惹かれてしまうのは、何故だろう。
「リョースケのこと、もっと知りたい。」
慧「…珍しいねぇ。」
涼「ん？」
「なんでもない！」
イノちゃんは微笑み、リョースケは分かりやすくも頭にハテナが浮かんでいるようだ。
さて、どんな家に住んでいるのかな？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 382人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
さき(プロフ) - ciaociaoさん» コメントありがとうございます……！削除する予定なのは謝罪のページのみなので、大変お待たせしてしまいましたが今後も更新させていただきます(>_<)紛らわしい書き方をしてしまい申し訳ないです。お気持ちとても嬉しいです！今後もよろしくお願いします！ (8月4日 11時) (
レス) @page29 id: 7b1fe2d542 (このIDを非表示/違反報告)
ciaociao(プロフ) - Twitterにおしらせいただいたので、久しぶりに読ませていただきました。もう続きを投稿いただけないとのことで残念です、、お気持ち変わりませんでしょうか、、 (8月4日 7時) (レス) @page29 id: 33ff52010d (このIDを非表示/違反報告)
さき(プロフ) - めいめいさん» わぁぁ！ありがとうございます！返信遅くなってしまい申し訳ございません……また近々更新します！ (2022年6月5日 0時) (レス) id: 7b1fe2d542 (このIDを非表示/違反報告)
めいめい(プロフ) - いつも読ませてもらってます。更新楽しみにしてます！！！ (2022年5月19日 21時) (レス) @page27 id: 3da430cefd (このIDを非表示/違反報告)
さき(プロフ) - 桃大福さん» 返信遅くなってしまいすみません…。そういっていただけるとモチベーション凄くあがります！！ありがとうございます！ (2021年3月11日 13時) (レス) id: 7b1fe2d542 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：さき | 作成日時：2020年8月8日 1時
