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cn side
心がザワザワと揺れて、自分が自分じゃないように、
感情さえもコントロールできなくなっていた。
「……なんで？」
慧「…なんとなくだけど、リョーちゃんのこと懐かしそうに眺めてたから。まるで昔を思い出すように。」
全部、全部見透かされているような気がした。
「…そんなに分かりやすかった？」
慧「うんん。全然分からなかったよ。
…でも、最初にリョーちゃんと会ったとき、ほんの一瞬だけ、悲しそうな顔したから。」
「悲しそうな…顔…？」
なんだか、遠い昔に味わったような、
鼻の奥がツンとする感覚。
慧「だって、リョーちゃんは覚えてないんでしょ？」
「…そうだよ…っ…全部イノちゃんの言う通りだよ。きっと…覚えてないから…。」
夏の空はどこまでも高くて、
どれだけ手を伸ばしても届かない。
「でもね…それで良かったの。安心した。」
慧「……そっか。」
「うん…。」
外が暗いせいなのか、ほんの少しだけ寂しくなった。
慧「…本当にさ、それでいいの？」
「…いい…よ…。」
きっと、これでよかったから。
発した声が震えていたのは、気のせいだ。
慧「後悔しない？」
「……。」
慧「伝えたら？リョーちゃんに。…きっと大丈夫。」
夏という季節は不思議なもので、
気持ちがこんなにも揺らいでしまう。
「リョースケはなんて思うかな…？」
慧「…直接聞いてみな。…それじゃあ！」
「ちょっ、どこ行くの！？」
慧「ある人に会いに行ってくる。ほら、頑張りなさいよ？」
風のように軽快に窓から外に飛び出していった。
リョースケの家に戻ると、
机に広げられた課題と、
その上に突っ伏すリョースケがいた。
___
�爐鼻爾靴燭痢�大丈夫？��
�爐垢瓦い諭�かっこいい！��
___
いつかの記憶の声が聞こえた。
やっぱり、聞いた名前だと思っていたんだ。
あの頃と同じで、変わってなくて、温かくて。
涼「…んっ…あれ…？帰ってきたんだ。」
まだ眠たそうに瞼を擦りながら、こちらを見た。
「あのさ…。」
涼「ん？」
「その…話したいこと…があって。」
涼「どーぞ。」
ゆっくりと微笑む姿は、
まるであの日の�爛螢隋璽好鵜瓩函�
重なって見えたんだ。
「僕が生きていたころの話。」
風鈴が風で揺れていた。
涼「……ユウリが昔この辺りに住んでたって話？」
なーんだ。
覚えてないなんて、僕の勘違いだったんだね。
何故だか、僕は泣いていたんだ。
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さき(プロフ) - ciaociaoさん» コメントありがとうございます……！削除する予定なのは謝罪のページのみなので、大変お待たせしてしまいましたが今後も更新させていただきます(>_<)紛らわしい書き方をしてしまい申し訳ないです。お気持ちとても嬉しいです！今後もよろしくお願いします！ (8月4日 11時) (
レス) @page29 id: 7b1fe2d542 (このIDを非表示/違反報告)
ciaociao(プロフ) - Twitterにおしらせいただいたので、久しぶりに読ませていただきました。もう続きを投稿いただけないとのことで残念です、、お気持ち変わりませんでしょうか、、 (8月4日 7時) (レス) @page29 id: 33ff52010d (このIDを非表示/違反報告)
さき(プロフ) - めいめいさん» わぁぁ！ありがとうございます！返信遅くなってしまい申し訳ございません……また近々更新します！ (2022年6月5日 0時) (レス) id: 7b1fe2d542 (このIDを非表示/違反報告)
めいめい(プロフ) - いつも読ませてもらってます。更新楽しみにしてます！！！ (2022年5月19日 21時) (レス) @page27 id: 3da430cefd (このIDを非表示/違反報告)
さき(プロフ) - 桃大福さん» 返信遅くなってしまいすみません…。そういっていただけるとモチベーション凄くあがります！！ありがとうございます！ (2021年3月11日 13時) (レス) id: 7b1fe2d542 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さき | 作成日時：2020年8月8日 1時
