犬系女子と飼い主系男子【梵天】

蘭ちゃんを起こす ページ33

.







『おはよー』


竜胆「はよ。いつもよりおせーな」


『うん、昨日寝れなくて』


三途「寝かせてもらえなかったんだろが。

遅くまでオマエの声がうるさくて俺も寝不足だわボケ」


竜胆「おーマジか……

それ聞いたらなんかえろく見えんな」


三途「やめとけ。ボスのマーキング済みだ」


竜胆「マイキーばっかズルくね？

なーA、俺の匂いもつけてい？」


『い、いや、ちょ、断る！！』






パニックになり断固拒否でガードしながら、
慌てて会議室から逃げ出した。






梵天メンバーは皆んな寝起きが悪いけど、
三途と竜胆は比較的マシな方。



ほんとに面倒くさいのは、万次郎と、蘭ちゃんだ。






『蘭ちゃーん。起きてー』






ベッドで寝てる蘭ちゃんをゆさゆさと揺さぶる。




セットされてない前髪が目にかかり、
何となく幼い寝顔を見てると
思わず起こしたくなくなるけれど、

お仕事があるからそういうわけにはいかない。




辛抱に揺さぶり続けてたら急に、
寝起きのくせにすごい力で手を引っ張られた。




蘭ちゃんの上に倒れ込み、
思い切り鎖骨に鼻をぶつける。







『いったあ、、』


蘭「ん……A……」






寝ぼけてるのかそのまま私を抱きしめる腕から
慌てて抜け出し、ぺしっとおでこを叩いてやる。







『こら！起きなさい！』







.

煙草→←抱きまくら

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す