犬系女子と飼い主系男子【梵天】

サカリ　　with灰谷竜胆　＊ ページ28

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かちゃん。箸を置く。






蘭「どした？もういらねーの」


竜胆「おい、体調悪りーのか？」


『……ううん。

でも、なんか食欲ないからもう寝るね』






今日は万次郎とはるちがまだ帰ってきてないから、
灰谷兄弟と3人で夕ご飯を食べていた。

私の好きなロールキャベツ。



……だけど、とてもそんな気分ではなかった。





ベッドにもぐり込む。



布団の中で太ももを擦り合わせ、きゅっと目を瞑った。



はぁ、熱い吐息を漏らす。




……早く終わんないかな。




誰といても何しててもムラムラしちゃって、
体質とはいえこんな自分が嫌で仕方ない。






『……ん……』






少しでも熱を覚ましたい。



枕に顔を埋め、ゆっくり布団に下半身を擦り付けた。


最近覚えた、自分で慰める方法。




しゅ、しゅ、と薄暗い部屋に布ズレの音が響く。




ああ、一人で何やってんだろ……



情けなさと背徳感と、どうしようもない気持ちよさと。





頭の中がごちゃごちゃになっていた時、
ガチャリとドアが開いた。




ビクッ！急いで動きを止めるが、きっともう遅い。


こんなことしてるのがバレた。




だらだら汗が流れる。




足音は真っ直ぐ近づいてきて、
布団を無理やり捲られる。







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