57（NY） ページ9
Aちゃんが飛び出してから、私はずっと泣いていた。
Aちゃんに何かあったらどうしよう、私のせいだ、なんて思いながら。
かれこれ30分くらい泣いただろうか。私はようやく我に返った。そうだ。クヨクヨしてる場合じゃ無い。今この状況に置かれている中、Aちゃんを探せるのは私だけだ。
私は自分の顔をパチパチと叩くと、懐中電灯と携帯をバッグに入れて、Aちゃんを探しに行った。
真っ先に向かうのは、あの廃工場。なんだか少し怖いけど、Aちゃんの為ならえんやこら。
工場に着くと、扉は開いていた。やっぱり、ここに来てたんだ…！私は懐中電灯をつけ、真っ暗な工場の中を進む。
NY「おーい！Aちゃーん！」
何度もそう呼びかけた。しかし、返事は無い。しばらく探すと、扉が見えた。小さな部屋へと繋がっている。私は扉を開けようとした。しかし、
ガチャ
NY「ん…？」
ガチャガチャガチャ
どうやら鍵が掛かっているみたいだ。じゃあこの工場には居ないのかな。二階も探してみたけど、彼女の姿はどこにも無かった。
私は諦めて他の場所を探そうと工場を出た。
他にAちゃんが行きそうな所…。とりあえずあてもなく歩き回ってみよう。そうしたら、見つかるかもしれない。
そう思って歩き出すと、薄っすら人影が見えた。もしかして、Aちゃん？
NY「おーい！待ってよ！」
私はダッシュで追いかける。幸い、足は速い方だ。
その人影に追いつくと、それは、Aちゃんでも、ジョシュア君でも、SEVENTEENの誰かでも無く。
SR「あら？ナユンさん？どうしたの？」
保険のソヨン先生だった。
NY「サラン先生こそ…！」
SR「仕事の帰りよ。それにしても汗だくじゃない。ほら、タオル貸してあげるから拭いて。」
NY「あ、ありがとうございます…」
私は汗を拭きながらサラン先生を見た。なんだか、違和感しかない。何故だろう？
そうだ。彼女はこんな暑いのに何故か長袖のカーディガンを羽織っている。…？何か隠してる？
私はタオルを返すと見せかけて、カーディガンの裾を捲った。
SR「あっ…！」
NY「え…？」
私は思わず後ずさる。だって、彼女の腕には、
薔薇のタトゥーがあったんだから。
SR「…チッ。そんな深入りするからよ。恨むんなら狼を恨むのね。」
サラン先生はそう言うと、私を思いっ切り殴ってきた。
私はそういうのに耐性が無い。すぐに意識を失ってしまった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 76人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まちはぐ(プロフ) - もちさん» ミカンちゃんから聞きましたよ〜！！読んでくれて本当にありがとうございます！！これからも頑張ります！！ (2019年8月22日 22時) (
レス) id: 362e6a4942 (このIDを非表示/違反報告)
もち - 路地裏の狼おもしろかったです！！！ ハッピーエンディングでとても嬉しかったです>< 次の作品でもがんばってください！ (2019年8月22日 20時) (レス) id: 6d4e2e3e46 (このIDを非表示/違反報告)
まちはぐ(プロフ) - ミカンさん» 初めての作品が終わっちゃうって私でもちょっと寂しかったなぁ…。でも新しい作品もどんどん書いていくので期待しててください！！ (2019年8月22日 10時) (レス) id: 362e6a4942 (このIDを非表示/違反報告)
ミカン - いや〜！！オンニ〜終わってしまうの！見るのが楽しみだったのに！今までお疲れ様でした！！次の小説楽しみにしてます！！、、ん、オンニまって、次って新しい小説かくんですか？ (2019年8月22日 6時) (レス) id: 6d4e2e3e46 (このIDを非表示/違反報告)
まちはぐ(プロフ) - ミカンさん» ミカンさんこんにちは〜！ジョシュアペンへといざなうまちはぐです( *｀ω´)後の話の流れを早くまとめられるよう頑張りますね！！ (2019年8月19日 17時) (レス) id: 362e6a4942 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まちはぐ | 作成日時：2019年7月20日 22時
