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***
夏菜「え、い、いもうとさん!?」
.
グツグツと音を鳴らす鍋。
そこに材料を入れて、私はうん、と頷いた。
.
「冬美さんは、先輩の一個下の妹さんだって。
高校生の時、離婚したらしくて、苗字が違うんだって。」
夏菜「へ、へぇ…」
.
取り皿にナツの分を入れて
はい、と渡す。
.
ナツには全部話した。
伊野尾先輩と同居していて、
拾った野良猫が先輩だったということとか
その野良猫が最近出て行ったこととか。
それで、元気がなかったこととか…
.
夏菜「なんか最近様子がおかしいと思ったら、
そういうことだったんだ。」
「うん…心配かけてごめん。」
夏菜「別にいいって。」
.
ビールをくいっと呑んで
ナツの顔がほんのり赤くなる。
.
あまり突っ込まずに。
だけど、心配してくれたことに、申し訳なさと
少しだけ、嬉しさがある。
こんなこと、ナツには言えないけどさ。
.
夏菜「で?その人は他に何か言ってたの?」
「あ、うん…」
.
数時間前、
冬美さんは全部話してくれた。
.
あの日、私を訪ねてきたのは、
先輩がココに住んでいるかもしれないということだった。
あの日、先輩と冬美さんが会っていたのは
お母さんの再婚の相談だった。
先輩が出て行ったのは、
実家に帰ったから、だった。
ただ…
.
夏菜「…それなら、Aに一言あっても良くない?」
「う、ん…」
.
先輩は何も言わず、私の生活に
深い深い爪痕を残して出て行ったのだ。
色違いの歯ブラシを置いて。
同じ大きさの枕はそのままに。
買ってくれた二つのアイスも
手を付けないまま。
全部全部、存在したままで……
.
夏菜「それで、先輩は元気にしてるって?」
「たぶん……」
.
夏菜「多分って…」
「あんまり家に居ないんだって。
今日も、いなかったみたいで…」
.
…先輩、ねぇどうして?
今何をしているの…
話、聞かせてよ。
連絡くらいしてよ。
.
「ナツ…」
夏菜「ん?」
「先輩に会いたい…」
***
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まりも(プロフ) - 夜神月風火さん» ありがとうございます!もう終わりかけですが、夜神月風火様もメリークリスマス!笑 (2019年12月25日 23時) (
レス) id: aaad2f0c31 (このIDを非表示/違反報告)
夜神月風火(プロフ) - 完結おめでとうございます、クリスマスプレゼントもありがとうございました！ まりもさんも、メリークリスマス！ (2019年12月25日 8時) (レス) id: afe35d7b55 (このIDを非表示/違反報告)
まりも(プロフ) - ふるどけいさん» ありがとうございます!まりももこの二人を書けて楽しかったです (￣▽￣) ぜひ楽しみにしてください 笑 (2019年11月23日 18時) (レス) id: aaad2f0c31 (このIDを非表示/違反報告)
まりも(プロフ) - kaka4570aさん» ありがとうございます!そう言ってくださり嬉しいです☆えへへ。これからもぜひ足をお運びください<(_ _*)> (2019年11月23日 18時) (レス) id: aaad2f0c31 (このIDを非表示/違反報告)
ふるどけい(プロフ) - 完結おめでとうございます!ツンデレ主人公ちゃんと伊野尾先輩の同居生活が微笑ましかったです (´艸｀*) 次回作も楽しみにしています! (2019年11月6日 12時) (レス) id: 08b737b6b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まりも
| 作成日時：2019年9月22日 22時
