無意識 ページ14
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時刻は午前一時
人通りも疎らになり始める繁華街の裏通りは、潮が引いたように静まり返っていた
重い勝手口が開く音が響いて、待ち人が出てくる
『うわ、太宰さん、居たんですか』
戸の裏側に立っていた私に驚いて、びくりと肩を揺らす、バイト終わりのA
上げていた髪を下ろして、一段と可愛さが際立つ
「酷いなあ、お化けでも見たみたいな反応して」
『お、おおお化けとか云わないで下さい』
「あー、怖いの?手繋いであげようか?」
『結構です!』
私の横を通り過ぎて歩いていくAの背中を追うと、ぴたりと立ち止まる
同じように足を止めると、顔だけで振り返った
『――若しかして、私を待ってたんですか?』
「其れ以外私がここに居る理由が無いだろう?」
『はあ、それで、何か用事ですか?』
厭味の無い、純粋な疑問系
この純粋さが結構ダメージ大だったりする
「用事が無いと、待ってたら駄目なのかい?」
本当は判ってる
只、一緒に居たいっていう理由で待つ事を許されるのは、彼女の心を掴んだ者のみ
私には、今の所其の権利は無い
それでも態とこんな事を聞くのは、彼女が駄目だと云えない性格だと知っているから
『別に、駄目って訳じゃないですけど…』
ほらね
こうして、少しずつ見出せる隙に付け入る姑息な手法で、彼女の心を掴んでいきたい所存だが
『―――太宰、さん…?』
気持ちとは裏腹に、勝手に手が出てしまうのが私のいけない所だ
下ろした髪を片方耳に掛ける、其の仕草に引き寄せられて、気付けば壁との間に彼女を閉じ込めていた
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ななし - 待ってください本当最高すぎます!!続編楽しみにしています!今から待ち遠しいですー!!もし可能であれば中也オチと太宰オチのどちらも見てみたいです!! (2018年7月22日 6時) (レス) id: 5557df580c (このIDを非表示/違反報告)
ふらん - 続編が…楽しみぃぃぃ!やばいですね!最高です…! (2018年7月21日 17時) (レス) id: dbdc3a2a0b (このIDを非表示/違反報告)
桜来(プロフ) - わああそう来るんですか最高です.....!!続編が楽しみすぎます!!一巻お疲れさまでした!続編の方も応援してます!! (2018年7月21日 11時) (レス) id: 796169ce21 (このIDを非表示/違反報告)
インコ(プロフ) - 最高かよ…お餅さん最高かよ…続編待ちきれない…。ひとまず一巻おつかれさまでした! (2018年7月21日 10時) (レス) id: 059b544bd8 (このIDを非表示/違反報告)
あさぎ(プロフ) - 中也さん…?えっ…最高すぎませんか?続編1ヒット目指して神速で見ます(笑) スマホが手放せない…:( ;´‐`;): (2018年7月21日 10時) (レス) id: 6de4597e1c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:お餅 | 作成日時:2018年7月13日 7時