♡これこそワンダーランドだよね ページ38
エースsied
『……んん…』
目覚まし時計の音でまた起きる。…僕の部屋?いつの間に部屋に戻って……あ、マルフィの上着……
『…運んでくれたんだ…』
何だか申し訳ないことしちゃったな。ちゃんと上着返さないと。
ベッドから起きて着替えを済ませてから部屋を出る。何だか廊下がいつもより静かだなぁ。大体ジャックが後ろからやってきて、次にダルメシアが絡んできて、一緒に歩きながら談話室に行くと、マルフィとアップルが話してて、それで後からジョーがやってくる。でも今日はジャックもダルメシアも僕に絡んでこない。どうしちゃったんだろう?
『皆〜!おっはよ「あー!!生存者居たぁー!!」っ!?』
談話室のドアを開けたらすっごい大声聞こえたんだけど!?…って、あれ?
『スカーちゃんに、ヴェール嬢…?』
今日確かリクルートの日だよね?二人共。え、一体何が…「えーすぅ!」え、わっ!?
足に何かがくっついてきて、びっくりして足元を見ると…
「えーすだぁ!えへへ〜♪」
『……ジャック?』
3歳ぐらいの子供みたいなジャックがそこに居た。
『こっ、こ、これはどういう…』
「実は、ジャックさんが持って来たお菓子の中にワンダーランド製のクッキーが紛れ込んでいたらしくて…」
「それを食べた男の子全員がちっちゃくなっちゃったの!見て!ほら!ダーリンもさらにちっちゃくなっちゃった!」
「わぁ〜ん!え〜しゅ〜!」
『と、とりあえず首根っこ掴むのは止めてあげてスカーちゃん…!』
な、成程ね??僕の世界のクッキーを食べて全員…全員!?ま、まさか…
「……えーす」
足の裾を引っ張ってくっついて来るアップル。
「えーす!みて!きょうのわたちもうつくちいんだ!」
駆け寄って鏡を見せてくるマルフィ。
「……」
ソファで寝てるジョー。
「たすけてえーしゅー!」
スカーちゃんに捕まってるダルメシア。そして、
「えーすはぼくのだよ!あっちいって!」
足元で拗ねてるジャック。
……うん、彼女たちが何でリクルートに出てないか分かったぞ?
『…Vには?』
「勿論お伝えしましたわ。案の定今日のリクルーティングは中止ですわね。ああそれと、相手は貴方に任せたとも言ってましたわ」
『僕だけ!?』
「えぇ、私達は午後の部に女子だけで出ることになりましたの」
「でもぉ、これで午前中は可愛いダーリンと遊べるってことでしょ〜!きゃー!何する?ダァーリン!」
「あしょばないからなぁ〜!」
マジかぁ…大変な事になったぞぅ…
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作者名:九龍 -くーろん- | 作成日時:2022年10月11日 21時