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ポテチを堪能した後。
「そういえば、あの子達はどうしてるかなー」
テイハとカセン(さん付けは面倒になった。眷族だし良いよね)の事を唐突に思い出した。
明日には帰って来ると言ってたな。
強いから大丈夫だとは思うけど、自分の眷族を心配するのは当然の事だ。
というわけで、ちょっと見てみる。
「千里眼発動……えっ?何してんの?」
流石に驚いた。
それはもう、色んな意味で。
恐らく私の見ている場所があの子達の村だ。
そこには、人々の死体が山のように積まれていた。
目測で100人はいるか。
「村の焼き討ち?それにしては……」
悲惨な状態ではある。
だが、この状況は、焼き討ちと言うより……
「人間が、目当てか」
何故殺したのか?
何か目的があった?それともただの快楽?
どちらにせよ許される事ではないし、ただでさえ辛い閻魔の仕事が更にキツくなる。
「という訳でグロア。閻魔を手伝ってやれ」
「……了解。これからテイハちゃんとカセンちゃんの所に?」
「今向かってる。この状況で帰ってきた痕跡も無いっておかしいでしょ。もしかしたら敵に襲われて……って事もあるし」
「確かに。流石は神界非公式ランキング『上司にしたい神』第一位を取っただけのことはある」
「おい、何だそのランキングは……聞いたこと無いぞ……」
「何でもないです」
「……今は不問にしておく。後で聞かせて貰うからな?」
「はいよ。頑張れ」
「そっちもな」
通信を切る。
普通なら「呑気に話してる場合か」って言われそうな所だが、超速で飛んでるので許せ。
……というか、このスピードで飛んでるのに見つからないってどういう事よ。
「魔力探知」
2人の魔力を読み取る。
すると。
「洞窟……というより、ダンジョンか。そりゃ見つからんわ」
でも、何故ダンジョンにいるんだ?
2人は帰りがけについでにダンジョンに行く……ような人間ではない。
どちらかと言うと慎重派。
つまり……
「行かなきゃいけない理由があった……?」
こりゃ……大変な事になったな。
ダンジョンの入り口に立つ。
爆削したい所だが、崩落する可能性を考えるとそれは出来ない。
落ちてきた岩に当たっても死ぬ事は無いだろうけど、2人は人間だから酸素が無くなれば死ぬ。
ワープしても良いが……戦闘中だと私に気を取られた隙にバッサリ……って事も有り得る。
戦闘のコンマ数秒すら惜しいので風魔法を纏う。
向かって来たモンスターは……これで倒す。
私は、下層までの道を急いだ。
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ネオン - めっちゃ面白いやないですか凄い (2021年9月23日 9時) (レス) @page43 id: 3ef83fb3a7 (このIDを非表示/違反報告)
黒百合(プロフ) - 吾里気» コメントありがとうございます。魔族なんてマヤ子の敵ではありません(σ・∀・)σゲッツ!! (2019年12月20日 7時) (レス) id: a567d07bc8 (このIDを非表示/違反報告)
吾絈(プロフ) - どうしてだろう、マヤちゃんに振り回される魔族が可愛く見えてきた……。めっちゃ面白いです!!更新頑張って下さい!応援してます!(^ω^) (2019年12月16日 1時) (レス) id: 1c773c6c8f (このIDを非表示/違反報告)
白山風露(プロフ) - びょうさん» 御指摘有難う御座います。少しでもこの作品を読んで下さる皆様の御期待に応えられるよう頑張りますね。 (2019年11月28日 13時) (レス) id: e503aa1548 (このIDを非表示/違反報告)
びょう(プロフ) - なろうあるあるとか、小説の書き方をお勉強なさったほうが良いと思います。期待してます。 (2019年11月28日 3時) (レス) id: 0b0984a937 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒百合&白山風露 x他1人 | 作成日時:2019年9月20日 19時